侯爵令嬢ミレーユ・ルガーランスは、壊れていた。
生まれた時から味方ゼロ。劣悪な環境を才能だけで生き延びる。
そんなある日、彼女の唯一の楽しみが生まれた。
それは「復讐」。
ミレーユの考える「最高の復讐」は彼女の希望の光だった。
今まで彼女
に苦痛を味わわせたものを全て破滅させるという意気込みの元、彼女は突き進む。
そう、自らの命を嬉々としてなげうってまで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 18:01:07
5895文字
会話率:38%
色なしのアリアには、従兄のギルベルトが全てだった。
「ギルベルト様は私の婚約者よ! 近づかないで。色なしのくせに!」
(お兄様の婚約者に嫌われてしまった。もう、お兄様には会えないの? 私はかわいそうな「妹」でしかないから)
ギルベルト
と距離を置こうとすると、彼は「一緒に暮らそう」と言いだした。
「婚約者に愛情などない。大切なのは、アリアだけだ」
色なしは魔力がないはずなのに、アリアは魔法が使えることが分かった。
糸を染める魔法だ。染めた糸で刺繍したハンカチは、不思議な力を持っていた。
「こんな魔法は初めてだ」
薔薇の迷路で出会った王子は、アリアに手を差し伸べる。
「今のままでいいの? これは君にとって良い機会だよ」
アリアは魔法の力で聖女になる。
※アルファポリス様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 16:20:00
72458文字
会話率:33%