人間と神。交わるべきではなかったふたつの存在。
ならば。
その間に生まれた私は、生まれるべきではなかったの?
今日もリノヴェルカは問い続ける。びょおお、びょおおと風の音。彼女の周囲で風が泣く。
泣かないで、と慰めてくれたあの人、
――私は。
伝い落ちる涙を、止めてくれる人は、もう……。
――私は、ひとりぼっちだ。
悲しみの風はアルティーラの台地に吹き、辺り一帯を凍らせた。
人と神との間に生まれた娘の歩む、数奇な運命のお話。
※この作品は、
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24941文字
会話率:35%
橙色の満月の遮光が照らし出す公園の片隅、二人の若い男女が別れ話しを交わしている。
最終更新:2016-05-02 19:11:33
1001文字
会話率:63%
中ヶ原に引っ越してきた徳川仲吉。彼は初寺高等学校に転校し、そこで沙良と伊理に出会う。そして、仲吉が座る机には花瓶に花が飾っていておいてあったのである。仲吉が花瓶のことを聞いても沙良たちは教えてくれない。不審に思う仲吉は学校の帰り道に長田と浜
無に出会う。彼らの口から知った真実はなんと・・・!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-20 17:14:40
17445文字
会話率:57%