スペインの大銀行頭取の孫娘として生まれた少女、チュラミハは小さな諍いから家出をしてしまう。家での先で出逢ったのは自らを魔法使いと名のる少女、コメンタリオルス。チュラミハは彼女から人工授精によりある偉大な子供を生むことで多額の報酬を得ないか
と勧誘され、コメンタリオルスの言葉のままに、13歳という若さで処女のまま子供を孕んでしまう。
しかしお腹の中の子供に愛着が湧いてしまったチュラミハは生まれた子供を連れて病院を逃げ出し、自らが生んだその子供を母親として育てようと決意する。その子供が、どれほどの宿業を背負っているのかも知らずに――
自分が生んだ子供の真実と、コメンタリオルスの目的。人類の13歳の少女は一体、なにを生んでしまったのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 03:47:46
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会話率:38%