男は文通をしていた。しかし、相手が結婚式の準備にハネムーンと忙しい時期を迎え、返事が貰えなくなってしまった。
文通をしたいが、その相手もいない男は、架空の相手や自分自身に手紙を書き始める。
独り相撲の文通は、すぐに鬱屈とした心情の吐露へと変
わり、自身を見直す手段になる。
彼は、二十代後半にして未だ童貞だった。
自らの勇気の無さと無駄に高いプライドを認め、職場の美女と仲良くなろうとする。
回り道をしながら、何とか話しかけ、次第に仲良くなって、一緒に飲みに行ったりするようになるのだが。。。
机に積み重なっていく、宛先の無い手紙を綴る、書簡体小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-22 21:37:50
16058文字
会話率:2%