中学二年生の春休みを目前としたある日、仲の良い女友達に告白した奏太は見事にフラれ、意気消沈した。優秀な姉や友達と自分を比べ惨めになって、現実逃避をしたくなりながら迎えた春休み。かわいい女の子(灯)と知り合えて、一緒に受験勉強することになるも
、どうせ自分なんてという僻みから、灯に頭良いんだねとか言われても素直に喜べなくて卑屈な態度を取ってしまい、奏太は心底自分が嫌になった。でも、そんな奏太に灯は親近感を覚えたのか、自分が親族から落ちこぼれ扱いされているという打ち明け話をし、そんな現実から逃げ出したいと愚痴をこぼす。灯の愚痴を聞きながら、ただの愚痴だと思って何も考えずに、彼女のこのまま一緒にどこかに行かないかという提案に気軽に良いよと答えてしまった奏太は、気が付くと全然知らない場所に連れてこられてしまっていたのだった。そこで知った自分を取り巻く現実。よく知っていると思っていた母や友達のことを自分は本当は何も知らなかったんだと痛感した奏太は、自分の事ばかり考えて逃げてないで、ちゃんと傍にいる人達と向き合える自分に成長しようと決意するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-28 00:31:10
99161文字
会話率:60%
地上の神の子供たち、その長兄の魂は失われんとしていた。それにより、長兄に奪われていた兄弟達の記憶が取り戻されることとなった。混乱する兄弟達を前に、唯一記憶を持っていた末妹である沙依もまた状況についていけずにいた。
恋人である道徳との不和、自
分を訪ねてきたかつての部下から向けられた憤り、友からは独り善がりを指摘されて、沙依は自分の在り方について考えさせられることになる。
再び訪れた父の夢の中で、沙依は長兄が現在陥っている状況と、自分が父から引き継いだ力の本当の能力を知る。そして、長兄を助けるべく沙依は奔走するのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-10 15:02:07
76244文字
会話率:42%
天上界を治める天帝の娘であった春麗は仙人界で暮らしていた。封神計画の遂行で仙人界が慌ただし中、春麗は父の様子のおかしさに気が付き、騒動にまぎれて秘密裡に天上界を救うべく恋人や仲間たちの力を借りて奔走する。その中で、力を借りようとした仙女・清
廉賢母が実はターチェ(神と人の間の子の子孫)であることに気づき、また仙人界の成り立ちと、封神計画の本当の目的を知ることとなった。清廉賢母の助言も受け、春麗は天帝討伐に向かう。一方で、清廉賢母は仙人界を裏で操る女媧を討伐しに向かうのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-16 00:53:09
85513文字
会話率:37%
極上の宝物の匂いに惹かれ、魔法で封印された棺を開いた竜の青年が見たものは、眠る少女だった。
その少女の何が「極上の宝物」なのかを探るため、彼はそっと手を伸ばし……
これは、竜の青年がまっさらな少女を育てながら久しぶりの人の世界で生活する物
語。
カクヨムさんにも投稿中
なろうさんのジャンル定義の説明を見てハイファンタジーにしてますが、現実世界と地続きの部分があるので厳密にはローファンタジーかと思われます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-11 12:00:00
80315文字
会話率:31%