俺の名はカイム。文字で書くと世界の界に武力の武で界武。
変な名前かもしれないけど、それは名前の由来が原因だ。
くだらない勘違いから付いた名だからな。
そして、俺が生きるこの世界……これが俺の名前以上に碌でもない。
魔族に支配されるこの世界
、人間は奴等の食糧でしかない。
人間は魔術で意志を支配され、牧場で食べられる運命を享受しながら生きている。
とある魔族が俺に言った。
百年以上も前から、人間はそうやって生きてきた。それが世界の理だと。
人間が食べ物なのは、ただの常識なんだと。
また別の魔族も俺に言った。
人間を憎いなどと思わない。粟(アワ)を憎いと、
稗(ヒエ)を殺したいと思わないのと同様に。
人間を評価するのに使う言葉は美味いか、不味いかだ……と。
勿論返す言葉はただ一つ、『ふざけるな!』だ。
自分が食べられるのも、周りの誰かが殺されるのも許せる筈がない。
だから俺は戦う。この身に宿る原始魔術を武器に、世界の全てを敵に回して。
そう決めた後は、今の名前も気に入ってる。
格好いいと思うんだ、世界に武力で抗する男……って感じで。
※注意事項です※
・この物語の主人公は、物語の世界の王様ではありません。
タイトル通りの反逆者です。世界は彼を中心に回りません。
それどころか、世界は彼の敵です。
・ハーレム要素もありません。恋愛要素は添え物です。
・異世界転生要素はありますが、主人公は転生者ではありません。
・主人公は俺TUEEEできません。むしろよく負けます。
強くはなっていくんですが、大体すぐより強い敵が出てきます。
それでも良ければ、読んでもらえると嬉しいです。
(旧題、悪鬼羅刹と少年少女)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-21 00:49:58
899427文字
会話率:25%
『三十日の間に魔王を倒さなければ、死ぬ』
告げられたのは、残酷な事実。
異邦人。見た目からして異質。異世界でただ一人、浮いていた。
隣に誰か歩く仲間が出来ても、死が彼らを連れて行った。
最後には、いつも一人きり。
思い出だけが、心の拠り所
だった。
いつだって、失ってから大切さに気付く。
ずっと退屈だと思っていた。今ではどうしようもなく、愛おしい元の世界。
──帰りたい。
少女は激動の三十日間を駆け抜ける。
※四日ごとに一話更新します。
※シリアスですがほのぼのしてる場面もかなりあります。
※恋愛要素は添え物程度。
※話の展開は基本亀の歩みです。
※直接描写を避けR15程度に抑えているつもりですが、一部性的表現があります。御注意ください。
※名前持ちの人死にが多いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-03 14:07:32
2438953文字
会話率:33%
威圧的な人相だが寡黙で誠実な剣士、男振りの良い外見だが性格のねじくれた魔法使い。あてどない旅の途上立ち寄った都市で二人は、新月の晩に出没する魔物の話を耳にする。その魔物に娘が狙われているという宿屋の主人からの依頼を受け、彼らは調査に乗り出す
が……恋愛要素は添え物程度で控えめ、青年二人がメインです。以前別名義で書いた「もう一振りの剣にまつわる挿話」を改訂したものとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-25 17:00:00
136771文字
会話率:49%
「今日からお前は、俺の下僕だ!」あの日言われたその一言で、私の人生は決まったのだった。
本命には中々強く出られないチョロい俺様殿下と、鈍感で殿下大好き下僕令嬢の、恋愛に至るまでの物語。何でか知らないけど、下僕令嬢の兄が出張ってます。爵位等の
要素はファンタジー入ってます。一話完結型、全三話予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-03 22:12:47
13371文字
会話率:37%