アリーは一瞬ぞくっとした。 「この水晶玉が本物? エイプリルフールの小道具じゃなかったの?」――水晶玉は占う、運命の人を。
オークリル侯爵家の令嬢であるアリーが、ほんの少しのお供を連れお忍びのようにこの店にやってきたのには、実はたいした理
由はない。
「エイプリルフールの小ネタを探しに来たの」
そんなアリーのために気さくな店主は水晶玉を出してきてくれた。
ところが、てっきりおもちゃの水晶玉かと思っていたら、この水晶玉はどうやら本当に占いができるらしい。
アリーは誘惑にかられて自分の運命の人を占ってみた――。そうしたらなんと、自分の占いだけはずれるではありませんか!
えっ、どゆこと!?
テンポよく明るいドタバタ風ハピエンストーリーです(笑)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 04:20:00
7996文字
会話率:34%