故郷を亡くした魔術師の少女は、一人旅に出る。
求めるのは、幼い頃に一度だけ出逢った緋色の髪と瞳をした少女。
禁忌を犯してまで生き延びた魔術師と、血のつながりを持たない少女を軸としてさび付いた運命の歯車は動き出す――。
砂漠を舞台に追い求
めるのは、憎しみの矛先か、世界の真理か、自分自身の存在理由か。運命に踊らされてなるものかと必死に逃げ惑うような、逃走劇にも似た旅路の果てに彼らは何を見い出すのか。
新感覚(をめざしてみた)ファンタジー小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-04 20:58:30
60749文字
会話率:37%