切なくて、どこか色っぽくて。笑って泣ける、愛情と友情の感動ストーリー。
―― あなたは一人ではない ――
すらりとした見た目で、元運動部の筋肉質。長い人差し指で眼鏡を持ち上げ、理路整然としたショウジ。
その風貌からも、「淡々としていてク
ールだ」と周りからは評されるが、実際は大きな難問を抱え、強引に夢の世界へ落ちる日々を過ごしていた。
大学で出会った友人、純粋無垢で天然ボケな遊の発言に、「何を言ってるのかわからない」とたびたび固まりつつも、居心地の良さを覚えていたある日、遊の紹介で、ひとつ年上の先輩、力也と会うことになる。
指定場所は、【ウィンク・ハート】なる喫茶店だった。
まるで洋館のようなアンティーク調の店内。窓から差し込む太陽の光。サイフォンから漂う、コーヒーのいい匂い。
人知れずロマンチストでもあるショウジは、ウィンク・ハートに胸が高鳴り、おおらかなマスターともすぐに打ち解ける。
そして、力也と対面を果たすことになるのだが……。
【※以下、ネタバレを含みます】
力也を目の前にしたショウジは、息をのんでしまう。
華奢な身体、さらさらの黒髪、長いまつげと、黒い瞳。白い肌に、柔らかそうな唇。
甘くて、濃厚で、上品な、いい匂い。
穏やかな声と、優しい微笑みで挨拶をされ、全てが自分と異なる力也を前にし、ショウジは今までに感じたことのない衝撃が体に走ってしまう。
しかし、力也は微笑みの裏でトラウマを抱え、うまく眠れない日々を過ごしていた。
光を失う黒い瞳、寂しそうな眼差し……。心配するショウジだったが、ウィンク・ハートで開催される小さなコンサートで、力也の歌声を聴くことになる。
僕を月に連れて行って――――?
力也の清らかな歌声と、身をよじって歌う艶っぽさに、鼓動が高鳴るショウジ。
俺が守りたい。そう思いながらも、会うたび、声を聞くたび、あと少し、もう少しと、力也に近づきたくなる自分に戸惑ってしまう。
「この感情を解いてしまって、力也さんに会えなくなったら嫌だ」
月に近い力也の家で、その愛しい寝顔を見守りながら、気持ちを偽ろうとするショウジ。
だが、友情に熱く、正義感の強い遊に諭され、励まされ。
ショウジは自分が抱える偏見と難問に向き合い、力也に思いを伝える決意をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:00:00
230783文字
会話率:41%
ある日、ワルシャワ発成田行きの旅客機が太平洋上で突如消息を絶ち、その直後に、核兵器級の謎の爆発が観測される。各国が混乱に陥る中、爆心地から無傷で発見されたのは、一人の日本人少女、澄原ミリアだった。彼女こそが、この未曽有の事態の鍵を握る存在
なのか? 世界の運命を揺るがす少女を巡る、外交官たちの戦いが始まりを告げた。
※毎日21時頃更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:10:00
75279文字
会話率:34%
春日井千佳子 39歳。ただいま婚活真っ最中。過去の恋愛は本気で真面目だったにも関わらず、気がつけば、未だ独身のままアラフォーを迎える。外資系企業の役職持ち。おかげでお金に困らないが、なんせ理想の男性に出会わない。そんなある日、飲食店で出会
った男、槇浩平と一夜を共にしてしまう。彼に結婚願望はなく、千佳子の理想とは真逆の男性だった。しかし、婚活に疲れていた千佳子は、自分を取り繕わないでいられる槇との関係性を心地よく感じる。自然と彼との時間が増え、彼にハマりはじめていることに気づいた。そこに、千佳子の理想を体現したような男、佐野と出会う。佐野に好意を向けられるも、千佳子は悩む。二人の男の間で、理想と本音の間で揺れる心。それでも最後に傾くのは、やっぱり彼だった。
※過去に他社様で掲載していた作品をコンテスト用に修正して転載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:00:00
90218文字
会話率:48%
有象無象の貴族、1000をも超すといわれる男爵家の一つ、ワレンジャール家の子供に転生した。
はっきり言って勝ち組などではなく小物貴族そのものだった。
鶏口ならず、牛後の糞的立ち位置。
けれど前世も慎ましく生きていたため、妙にそのポジションに
居心地の良さを覚えることに。
培った勿体ない精神、節約術で何故か家族や友人に愛され、周りからは勘違いされつつも、多くの問題を解決していくのだった。
勿体ない精神から生まれたユニークスキルや、気づけば『アーティファクトの使いの倹者』なんて二つ名がつき始めたが、やはり小物貴族ムーヴはやめられそうにもなかった。
本作品は『カクヨム』にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:00:00
704696文字
会話率:31%
ちょっと好奇心旺盛な大学生だった飛鳥馬は地割れに巻き込まれ、そのまま異世界のダンジョンマスターになってしまう。しかも体は幼児化。帰るに帰れない!
そうして現代知識とダンジョンの力を使って生活を始めるのだが、次第に住み心地が良くなっていくダン
ジョンには、幼児化した飛鳥馬を『ちび神様』と崇める人が集い、そしてダンジョンはダンジョンじゃなくなっていくのであった。
これは、ダンジョン産遺伝子組み換え作物を作ったり、肉体年齢と実年齢の差に周囲共々戸惑ったり、村を守ったり、信者に可愛がられたり、楽園を作ったりしながら、のんびり帰路を探す話です。
*毎日20時20分更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:20:00
143011文字
会話率:37%
―― 歌えるのは、1日1分だけ」
喉の制約を抱え、ひっそりと声だけで歌を届ける青年、葵。
表に出ることも、誰かと深く関わることも避けて、静かに暮らしていた。
そんな葵の静寂を破ったのは、舞台俳優の奏真。
騒がしくて、距離感バグで、感情が
声量に出るタイプ。
ある日突然「君の声に惚れた」と言い出して、当然のように居候を始めた。
最初は“ちょっとだけ”のはずだった共同生活は、気づけば日常になっていく。
静けさを守る葵と、沈黙が苦手な奏真。
合わないふたりの暮らしは、噛み合わず、それでもなぜか居心地が悪くなかった。
一緒に過ごす時間のなかで、変わっていく空気。
それが何かは、まだわからない。
でも少しずつ、声と気持ちは確かに重なりはじめていた。
これは、1日1分しか歌えない青年と、口が止まらない俳優が
言葉と沈黙を交わしながら、少しずつ“ふたり”になっていく
優しくて不器用な生活の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:00:00
22056文字
会話率:53%
災厄を鎮めて眠りに着いた巫女様? 誰それ? 自分? そうなの? いや自分は男だし! あれぃ?! 女の子になってるー!? もしかして、やろうとしてた人外美少女イチャイチャTSゲームの世界? いやいや、世界観が違うぞ!? それにここは現実だ!!
異世界モノとか自分には荷が重いです! 帰りたい、帰らせて……ん、でもちょっとこの世界は居心地が良いぞ? シリアス展開? なにそれ? 自分には分かりませんし関係もありません! もうしかたがないから出会ったケモミミ少女達の保護者面をしながら元の世界に帰る手段を探すしかないぃっ! 大きな陰謀や厄災が迫る? 知らない因縁やら過去の約束? いやだから自分は伝承の天女でも女傑でも御先祖様でもないから、誤解や勘違はしないでくださいよー?! 後から苦情とか受け付けませんからね!?
この作品は【カクヨム】さんでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:00:00
27458文字
会話率:13%
「昨日のテレビ見た?」
「見た見た、安眠枕のことだよね?」
「違うよ、イケメンタレントの話だよ」
「イケメンタレントを見ても、疲れは取れないが?」
「アンタは、仕事疲れの中年サラリーマンか!!」
「だってさ、進路のこと考えたら辛
くって」
「それは、わかる」
「でしょ?だから、お布団モコモコで、
つい快眠しちゃうんだ」
「おぃっ、それは違うだろ」
「全ての始まりは、一週間前」
「話だけは聞くけど」
「抱き枕党と、ぬいぐるみ戦隊の
パジャマが売ってて」
「パジャマかい」
「どっち買おうかなって、悩んでて」
「知らんがな!」
「両方買っちゃったの」
「それで、どうしたの?」
「着心地がよくて、モコモコって」
「それ聞いた」
「モコモコー、モキュモキュー」
「言語がバグってんのよ、アンタ。
羽毛も、コイツになんとかいってよ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 11:54:50
1023文字
会話率:72%
株式会社テックフォレストに勤める、ごく普通のプログラマー、高橋健太。彼の職場は、非効率な業務と、人間関係のストレスで、決して居心地の良い場所ではなかった。
しかし、ある日導入されたプロジェクト管理ツール『ワンチーム』が、彼の日常を少しずつ、
しかし確実に変えていく。
なぜか自分のスキルを完璧に把握し、最適な仕事を提案してくるシステム。悩んでいると、絶妙なタイミングで助け舟を出してくれる、見えないアシスタント。
それは、職場だけでなく、社会のあらゆる場所で、静かで優しい“改革”を始めていた。
これは、システムが、冷たい効率ではなく、温かい「優しさ」で世界を最適化していく物語。案外、僕たちの世界は、そんな風にできているのかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:00:00
19479文字
会話率:15%
ハウレット商会•会頭の孫娘エミリアは、まだ6歳だけど、大事な母さまを泣かせた極悪人を成敗するために街を走り抜け、可愛いワンちゃんを手懐け、領主代理の無茶な依頼も引き受けます!全ては大事な家族と、商売のため。家族が一番、お金も一番!
オ
ッドアイの無自覚転生少女が、色々とやらかしてくれるお話です。
少しストックがありますので、最初の一週間(7話)は毎日更新しますが、 後は週一の、のんびり更新となります。(予定では、毎週水曜日の朝6時)。
ちなみに、これは私の異世界を、居心地良くするためのお話です。なので、他の方の異世界の定義を持ってきて、違うとおっしゃる方は、読まないでください。
また、キャラや設定の使い回しではなく、他の話が、この話のスピンオフですので、そこらもお間違い無いよう、お願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 06:00:00
264358文字
会話率:33%
インテリア×美少女×ちょっと不思議な日常!?
男の子が好きなものを全部ぶち込んだら、面白くないはずがないじゃん!
選ばれし(らしい)俺の部屋には、今日も椅子、キッチン、布団、照明──
個性豊かな家具娘たちが当たり前の顔をして生活している
。
「ご主人様、座り心地なら私にお任せです!」(椅子)
「今日のご飯はちょっと頑張ってみました♡」(キッチン)
「ご主人様、今日も一緒に寝ましょう……♡」(布団)
「もっと明るくしません? この部屋、ちょっと暗いですわよ?」(照明)
──いや、ちょっと待て!?
なんで俺の部屋がこんなことに!?
神様曰く、「神と悪魔の戦いの余波でいろいろある」らしいけど……
いや、それだけで片付けていい問題じゃないだろ!?
そんなツッコミも虚しく、神様は次々に「加護」という名の新しい家具娘を送り込んでくる。
でもまあ、今日も家具娘たちと一緒に、
ちょっと不思議で、ちょっと眩しい日常を過ごしながら、
俺は苦めのコーヒーを飲むのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 01:00:00
18390文字
会話率:22%
人との会話が苦手な高校生・悠太は、ヘッドホンの中で世界を完結させていた。ある放課後、駅前のストリートピアノで、車椅子での移動に困っている女子高生・葵と出会う。普段なら見過ごす悠太だが、意を決して手助け。その出会いが、彼のモノクロだった日常に
色をつけ始める。
葵の明るい笑顔と、車椅子に座りながらも感情豊かにピアノを奏でる姿に、悠太は強く惹かれていく。帰り道を共に歩き、葵の音楽への情熱や優しさに触れる度、悠太は心を開き始める。葵の家の段差を抱きかかえて越えさせる際、初めて触れた彼女の温かい体温と香りに、悠太の胸は甘い感情で満たされた。
休日のカフェでの再会や、突然の雨の中、一本の傘の下で身を寄せ合う時間を通して、悠太の葵への想いは募る。葵もまた、悠太の寡黙な優しさに触れ、彼を「特別な存在」として意識し始める。
夏が終わり、秋深まる頃、悠太は葵に地域の文化祭に誘われる。事前にバリアフリー情報を調べ、人混みの中でも葵がスムーズに移動できるよう気配りする悠太。その頼りになる姿に葵は目を輝かせ、悠太は小さな自信を得る。しかし、「好きだ」という言葉は、彼の心の中で渦巻くだけで、なかなか口には出せない。
文化祭からの帰り道、葵から「ピアノを教えてあげようか?」と提案され、悠太の心臓は高鳴る。後日、葵の家でのピアノレッスンが始まり、指が触れ合うたびに悠太の恋心は深まっていく。
悠太の日常には、確かな変化が訪れていた。クラスメイトに挨拶を返したり、困っている友人に声をかけたり。彼の世界は色づき、周囲の音は心地よいハーモニーに変わる。すべては、葵という存在が彼にもたらした変化だった。
葵の家の前で、悠太は意を決して「また、これからも、一緒に、帰り道…歩いてもいいかな」と告げる。悠太の真剣な瞳を理解した葵は、とびきりの笑顔で「うん!もちろんだよ」と答える。その瞬間、悠太は葵の車椅子のハンドルに置かれた彼女の手に、そっと自分の手を重ねる。葵もまた、優しく悠太の手を握り返し、その温かさに悠太の心は満たされた。
この帰り道は、もう単なる道ではない。それは、葵へと続く希望に満ちたメロディラインだった。悠太は知っている。この帰り道が、これからも葵へと続く道になることを。そしていつか、この秘めた想いが、彼女に届く日が来ることを信じて歩み始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:08:43
8765文字
会話率:0%
特殊な体質持ち男子5組の日常を書く連作短編
人のためにしか動けない〈スタッフ〉と満たされないと小さくなってしまう〈チャイル〉が、居心地のいい相方の隣を守るため、あれやこれやと頑張る話。
恋愛と友愛の区別がよく分からないまま書いたので、と
ころどころBLかもしれない。彼らにそんな気はない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 08:25:38
31936文字
会話率:35%
白髪紅瞳を持つ苺苺(メイメイ)は可憐な美貌を持ちながら、その容姿と特殊な異能のせいで〝白蛇妃〟と呼ばれ、後宮で忌避されている。
不平等な選定で最下級妃の位を与えられ、『灰かぶり離宮』と呼ばれる冷宮に押し込められ、明らかに虐げられる日々――の
中、苺苺は不遇に屈しなかった。たとえ離宮付きの女官が皆、初日で逃げ出そうともだ。
「じゃじゃーん、できましたわ! 苺苺特製、木蘭(ムーラン)様ぬいぐるみ! 柔らかな布地を使ったので触り心地も抜群です。今日からよろしくお願いいたしますね、ぬいぐるみの木蘭様!」
『推し』とは後宮で最近流行している言葉で、『無償の愛で妃を陰ながら御支えする』という意味を持っており、女官の嗜みのひとつになっている。
明るく変わり者の苺苺は、皇太子殿下の寵妃と噂される幼女・木蘭を推しとして崇め奉り、悠々自適な離宮で推し活を楽しみながら、全力で異能を使って木蘭に降りかかる悪意を祓っていた。
木蓮の花を刺繍し豪華な応援絹扇を作ったり、毛氈生地でぬいぐるみを製作したり……。
皇太子不在の後宮で仮初め妃生活を満喫していた、そんなある日。
苺苺の異能を使った推し活が、〝木蘭の秘密〟――実は絶世の美青年、皇太子・紫淵(シエン)が〝怪異に巻き込まれた末の姿〟であることを、明らかにしてしまい……!?
「君は俺が木蘭の姿ではなくなった途端に態度が変わるな」
(紫淵殿下は推しじゃないです。不合格です)
美貌の皇太子殿下(最上級妃の幼女)× 白蛇と虐げられる最下級妃 による、後宮シンデレラ・ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 22:23:45
152422文字
会話率:36%
夜風が心地よいアパートの一室で、レンを待っているのは、
タバコの煙をくゆらせる大人びたお姉さん・ミナト。
一回り年上の彼女と、まだ不器用な青年が同棲を始めてからの日々は、
ときに甘く、ときに胸が締めつけられるような瞬間の連続だった――。
タ
バコの煙の向こうに見える、ふたりだけの小さな世界の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:24:20
2698文字
会話率:40%
ちょっと不器用で目つきが悪いだけの男子高校生と、めちゃくちゃ言葉足らずでちょっと不器用な真面目の皮を被った女子高校生が、なんとなくお互いの存在を心地よく感じて仲良くなっていくだけの話。
最終更新:2025-07-21 21:00:00
157935文字
会話率:41%
我が家には、わんこが2匹いる。
3代目と4代目だ。
家の中は、とても明るく、居心地がいい。
彼らのおかげだ。
だけど、
充実な分、
後悔する事がたくさんある。
イッヌのいる生活が、一番と思ってしまったから。
最終更新:2025-07-21 14:51:38
5550文字
会話率:2%
貝原裕斗は、今日も上條泰之を連れて事件現場へ向かう。いつからか当たり前になった、妙に心地いい関係。こいつは自分が誘わなければ外に出ないんじゃないのか? 変わり者の年上男性との、忙しくも安らぎを感じる時間。だが上條には、裕斗の知らない悲しい過
去があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 13:17:31
3368文字
会話率:62%
身体の弱い姉は、ある日病院で黒猫と出会った。退屈な日々が刺激的な毎日に変わった瞬間だった。
愛想の良い妹は、ある日白猫を拾った。寂しかったので家で飼うことにした。
黒猫は、病弱な少女を気に入った。少女の側は居心地が良く、黒猫は初めて誰
かと一緒にいたいと願った。
白猫は、病弱な少女を待っていた。だが少女は来ない。白猫は少女を探しに行き、少女の妹と出会った。
ある姉妹と不思議な猫たちの、少しだけ不思議なお話しです。オムニバス形式なので、そこは気をつけてください。1話が短いです。
不思議=現実ではあり得ないこと、という前提で書いています。最初はあまり出てこないです。
別のサイトでも同名義で投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 10:39:21
2157文字
会話率:18%
「返してよ、シアはあたしの灯なんだから!」
失恋の傷を引きずって、エリセは心に寄り添ってくれる不思議な魔術道具《灯(ランプ)》と共に旅に出た。
名もなきその灯に「シア」と名付け、癒されていたはずなのに……
ある日突然、黒衣の魔術師に奪われて
しまった!
しかもその魔術師、「シア」の“製作者”らしい!?
不愛想で冷徹で、ドライで、無慈悲で…近寄りがたくて、共感力ゼロ、人として難がありすぎるんだけど、一周回ってすごく気になる。
――「シア」は今でも、先生のことが好きみたいだし。
「なら、あたしも一緒に行く!」
そうして始まった、ひとりとひとりと、ひとつの灯による、ちょっと不思議でじれじれな2人(?)旅。
《好きが暴走して空回りがすぎる少女》エリセと《不愛想で冷徹で、ドライで、無慈悲で…近寄りがたくて、共感力ゼロ》な先生が織りなす、ファンタジアへようこそ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 19:00:00
72724文字
会話率:20%