彼は事故による心因性のショックで声が出なくなってしまった。ある日彼が病室に戻ると、窓辺には少女が物憂げな様子で空を見ていた。腰のあたりでカールしている艷やかな黒髪と、月の光に煌めく紫紺の目を持つ彼女の頭には普通ではない二対の黒い角がそびえ
立っている。彼に気づいた少女は、勢いよく振り返り、さっきまでの様子が嘘のような快活な笑顔で彼に告げる。「こんにちは! 私は悪魔! 君の魂をもらいに来たんだ!」
彼は悪魔と過ごすうちに、心の傷を癒していく一一折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 16:30:56
16603文字
会話率:27%
「行ってきます!」
朝起きて、ご飯を食べて制服に着替えて走る。友達と話して、勉強で悩んで…家に帰って眠り、また起きる。
それが普通だと、日常なんだ思っていた。
【こんにちは ところで君、急がないと授業遅れるよ?】
あの日、花道部の生け
花に見とれた私の肩をつついてとても綺麗な字でそう書かれたノートを持ち、微笑んで腕時計を見せてくれた彼と出会うまでは……。
ごく普通の生活をしていた大飛燕が出会った彼ー颯は、心因性失声症という病を患っていた。
ーこれは 何て事のない日常を過ごしていた燕が、少しだけ他とは違う「何て事のない日常」を過ごす颯と出会っい、今まで見ていなかった世界を知る…何て事のないお話ー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 23:50:07
2868文字
会話率:40%
高校の入学式から憧れた彼女が、高校の合唱コンクールでソロパートを歌うことになった。
コンクールに向けて、灯台で練習する彼女。しかし、コンクールを二週間前に控えたある日。彼女は、突然声が出なくなってしまった。
最終更新:2017-11-25 21:53:20
6072文字
会話率:35%