治癒の力を使えたことにより、『春の聖女』と言われたナタリー。しかし、治癒の力を使えば早死にすると判明し使うことを禁じられてしまう。そのため、治癒の力という証明が出来ず偽物認定されてしまった。悪意に晒されたまま過ごすのかと思われた学生時代。お
互い一目惚れしあった、恋人ができて少しは幸せとなる。偽物と言われたからには、そんなにうまくいくはずもなく。卒業パーティーの日に、王子から訳の分からぬ婚約破棄発言をされてしまった!「お前みたいな偽物より、本物の聖女と婚約する!」
その時の彼女に残された選択肢は二つ。本物だと証明するか、偽物だと認めるか。
しかし、ナタリーは第三の選択肢を選んだ。
「こんな国、滅んでもいいと思いませんか?ダーリン」
「賛成だよ。マイハニー」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-27 06:00:00
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