シノペ(古代トルコ)の公金鋳造家を父に持つディオ(β)は、父が贋造の罪を着せられたことにより、家族、身分(市民権)、金、全てを奪われ故国を追われる。
一度は奴隷に身を落としながらも、たどり着いたコリントス(ギリシャの都市)で悟り(?)を開い
たディオは、大甕に住み着き、やがて「犬賢人」としてコリントスの市民の間で有名となる。
そんなディオの話を聞きつけ、ある男がディオに会いに来る。
その男こそ、マケドニア王国の若き王であり「大王」と呼ばれるα、アレクサンダー大王だった。
ディオに興味を持ったアレクサンダー大王は東征の旅にディオを連れ出すことにする。
これはそんなディオ(β)とアレクサンダー大王(α)の恋と東征の始まりの物語。
ディオ……20歳。β。元シノペの市民、奴隷を経て、現在コリントスの大甕に住む「犬賢人」。白い肌に、銀の髪、青い瞳、美しい顔の美人。
心根は野犬。
アレクサンダー大王……20歳。α。マケドニアの大王。逞しい長身、黄金の髪、精悍な顔、茶色と緑色の左右で違う色の瞳の美丈夫。屈託ない傲慢さのある太陽のような人。かなり粘り強い。
※これは序章となる短編です。始まりはコメディですが、ドラマチックになる予定です。
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© 2024 Kagishippo 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 17:14:21
5364文字
会話率:25%
大陸制覇を目指し、征服戦争を続ける「神聖大グリノウヴズ帝国」。これを阻まんと迎え討つ「反帝国連合機構」。両陣営は戦争を始めたが、決め手を欠き、なかなか決着が付かず長期に亘る。やがて戦争は惰性的に、犠牲をいたずらに増やし続けるものになった。
だが、帝国は遂に「戦神姫」という人間兵器を切り札として手にする。そして帝国が全てを手にすると思われたが、遅れて連合も「戦神姫」を登場させたことで戦況は拮抗へと揺り戻される。
しかし、互いに戦神姫という奥の手を手にしたことで連合も帝国も長く続く戦争に決着を着けるべく動き出す。
決戦のときは迫っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-20 23:00:00
26606文字
会話率:12%
征服戦争を推し進める魔導帝国と、反抗勢力の闘いが続く帝国首都。
故郷を失って異邦から流れて来たソーリャは、その街の酒場で働く孤独な女。ある時、絡んで来た兵隊から助けてくれた男と身を重ね、ささやかに暮らしていた。
しかし、そんな日々は唐
突に終わる。その男は、英雄となるべきさだめを負っていた……。
彼を追って現れる、もう一人の女。押し寄せる、武装兵。
迷宮のような路地裏で、銃が閃光を放ち、剣が闇を切り裂く。
大きな物語が、その男を中心に回り出す。
ソーリャは、ただの女。神秘の魔法も、身の丈を超える剣も、扱えない。
それでもなお、死地と化した路地へ飛び込むのは、男の窮地を救い、彼を首都の外まで導くため。
暗い世界には、闇をはらう太陽が必要なのだ。
これは、世界を救う英雄の……傍らを彩った『ただの女』の物語。
※この作品は『魔法のiらんど』さま、『ノベリズム』さま、『ノベルアップ+』さまに重複投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-11 17:00:00
9802文字
会話率:45%