国王一座の若手にして期待の新星であるロクサーヌ。
想い人である画家のゼーマンと将来を誓い合い、これから先幸せな人生を送ると信じていた。
だが、彼女の活躍をよしとしない同期のカルラータ。
ロクサーヌのせいで自分の夢が叶えられないと考えたカル
ラータは邪悪な黒魔術師の力を借りて、ロクサーヌの全てを破壊しようと企む。
ロクサーヌが舞台で忙しい日々を送る中、彼に一目惚れしたカルラータの色気で完全に心変わりした画家のゼーマン。
恐ろしい罠によって貶められたロクサーヌは絶望に沈む最中……。
なんとゼーマンの手によって左腕を斬り落とされてしまったのだ。
命からがら逃げだしたロクサーヌが辿り着いたのは国王一座が使う劇場の仄暗く、薄汚い地下。
痛みと呪いで死にそうになったとき、彼女はひとりの魔女に出会ったのだ……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-03 18:03:01
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会話率:30%