「……キミの魂を、私にちょうだい」
「は?」
彼女は笑顔で、口から血を流しながら言った。
……正気じゃない。意味が分からない。
いくら何でも、ふざけすぎだろ。
なんたって今。
「俺たち、死にかけてんだぞ……」
俺の焦りはこれっ
ぽっちも伝わらないようで、彼女はにへらと笑って見せた。
「ふふっ、だいじょーぶ。私たちは死なないよ、キミを今ここで死なせはしない」
少しドキッとする。
異性から言われたら惚れること間違いなさそうなセリフを添えて。
「どこからそんな余裕出てくるんだよ」
強がっているようにしか見えないその表情は、身体中の痛みを我慢しているのか。
なんにせよ、彼女の笑顔が消えることは無い。
こうなったのは、こいつと出会ってからだ。
全身を包む雨音を思い出す──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 00:01:00
45114文字
会話率:31%
桐島透は、平凡な高校生活を送る中、同じクラスの橘明日香という少女に出会う。明るく活発な彼女は、クラスでも人気があり、透も密かに彼女に興味を抱いていた。しかし、透は彼女の背負う運命について何も知らなかった。
ある日、ふとしたきっかけで透と明
日香は親しくなり、二人は少しずつ心を通わせ始める。透は彼女の無邪気で前向きな姿に惹かれていくが、やがて彼女が生まれつき寿命が限られていることを知り、驚愕とともに深い悲しみを感じる。
それでも透は、明日香と過ごす時間を大切にしようと決意する。彼女の短い命を知りながらも、彼女の笑顔と共に青春の日々を楽しもうとする彼の心には、彼女との絆が深まる一方で、避けられない別れへの恐怖が忍び寄っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 11:54:33
9987文字
会話率:38%
主人公・芦名は、同じ弓道部の坂本先輩が好きだ。
部活中の凛と矢を射る姿と、練習の休憩時間や、普段渡り廊下などで目にする彼女の笑顔とのギャップにやられたのだ。
しかし、ヘタレな芦名は、彼女と『友達』にもなれないまま、今年の二月、引
退してしまう。
──そんな芦名にチャンスが訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 11:06:09
9555文字
会話率:32%
彼女の名前は奈須野あゆみ、みんなからは奈須野ちゃんとかあゆみちゃんとか呼ばれてる。
彼女の年齢は21歳、おれより5つ年上……誕生日とかは別に興味がない。
彼女の見た目はキレイでオシャレで……まあ金もかけてるだろうし当然と言えば当然だろ
う。
彼女の笑顔は、うん、まあ、ね、そりゃ可愛いとは思うよ、男子一般的な意見として。
彼女は日本の歌姫ーー。
それとインフルエンサー、あとなんだっけ、ファッションのリーダー的なやつ、女性がこぞって真似する偶像。いわゆる雑誌とかの媒体でよく見かける人で、店に入れば“miss”とか“phantom love”とか有名曲を耳にする。
いわゆるJーPOPっていうジャンルに興味はないけれど、奈須野あゆみの声だけは、よくもまあおれの心によく響く。それはまるで……ずっと前から、おれを探してたのかのように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 14:51:45
243191文字
会話率:62%
奴隷として生きるルルは、大樹の国の大商人に買われる。
そして、大樹の国の女王との出会いは、ルルの人生を破綻させ、最悪の旅路へと強いられる。
ルルは願う、この旅が早く終わればいいのにと。
大樹の国の女王フェムは、世界を自由に旅するという夢
を持っていた。
そして、奴隷の少女との出会いは、数奇なすれ違いを生み、待望の旅路は最悪のものとなってしまう。
フェムは願う、奪ってしまった彼女の笑顔を見たいと。
これは、そんな二人の少女の話す旅路。
そして、たった二人の少女の"絆"の物語。
ギスギスから始まる二人の少女の冒険譚です。
重たい感情ぶつけ合う百合好きなので、そういう感じになってます。
ゆったりと二人の旅路を丁寧に書いていきます。
ルルとフェムの二人を応援して頂けたら幸いです。
*カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 18:25:34
188293文字
会話率:49%
同級生の未玖のため、僕は今日も夜食を作る。得意料理はケチャップましましのナポリタン。嬉しそうに食べる彼女の笑顔を見ることが、日々の幸せの一つなのだ。
そんな君との関係を壊してしまうことが、僕にとっては何より恐ろしいことだった。
最終更新:2024-07-24 20:45:07
5791文字
会話率:46%
――君と過ごすこの瞬間が、永遠には続かないことを俺は知ってる。
煙草のにおい、くすんだ蛍光灯、雑然とした音楽スタジオの待合スペース。無垢な彼女の笑顔を、楽譜越しに盗み見ながら。
/外部の企画:匿名現代切恋企画(切ない現代恋愛をテ
ーマにした短編を出し合う企画)に参加させていただいた作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 14:34:07
3877文字
会話率:37%
「ご主人様、お帰りなさいませなのです❣️」
そう言った少女はこの物語の主人公であり、この世界の主人公でもある。
その少女の名は石崎 風花(いしざき ふうか)。
金髪ロングで、メイド姿、腕には意味ありげに包帯と絆創膏がある、そんなごくごくあ
りふれた可愛げのある女の子。
君の瞳に映るそのハートは誰に向けたものなのだろうか?
その煌びやかなハートは、魅入られた者にはどれほど美しく、輝いて見えることか?
瞳の中にはハート2つ。そして、お手てで作ったハートが1つ。
すべて合わせて3つのハートがきらびく。
彼女の笑顔は誰もをすくう。
当然、彼女自身も。
ここで1度、音楽が流れ始める。
これは一人の人物の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 21:00:00
11143文字
会話率:39%
「さくらのことが...好きなんだ」
その言葉を、僕はキーボードに打ち込むことしかできない。
高校2年生のプログラマー少年・林大樹には、密かに想いを寄せる幼なじみがいた。明るく優しい結城桜。幼い頃から一緒にいるのに、なぜか最近、彼女の笑顔
に胸が高鳴る。
ある日、さくらと一緒に作ることになった学校の思い出共有サイト「桜メモリーズ」。コードを書きながら、僕の頭の中はさくらのことでいっぱいになる。
画面に映る彼女の名前。マウスカーソルが震える指先。二人きりの放課後、肩が触れ合う距離での共同作業。
けれど、幼なじみ以上の関係になれば、今の大切な絆が壊れてしまうかもしれない...。
さくらへの想いと、プログラムへの情熱。二つの気持ちが交差する中、古い桜の木を守るためのプロジェクトが動き出す。
果たして僕は、さくらの心にアクセスできるのか?
春風に舞う桜の花びらのように、儚くも美しい幼なじみの恋。
ログインボタンを押すように、あと一歩が踏み出せない少年の切ない想いを描いた、甘酸っぱい青春ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 20:19:38
9555文字
会話率:50%
錬金術師の少女は、同棲する女騎士のために毎日料理を作る。
彼女の笑顔を見たくて、錬金術を駆使して弁当をつくったり、買い物に行ったり、ダンジョンに潜入したり……。
そんな日々をえがいた小説。
ノベルアップ+様、カクヨム様でも連載させてもらっ
ています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 12:10:00
6838文字
会話率:41%
僕、新田優樹は心が不自由だった。
何をどうしたいのか伝えることができない。
そんな僕を大きく変えるきっかけ。
それは、ある女の子との出会い。
「おおきくなったらケッコンしよう」
幼稚園の頃、毎日のようにプロポーズしてきた彼女、望月凛奈。
一
緒に成長していく中で、彼女に抱く僕の気持ちは言葉を成していく。
彼女の笑顔が見たい。一緒に月が見たい。誰にもとられたくない。
「ねえ、ユウくん。あたしのこと、すき?」
「私のこと、好き?」
「優樹、私のこと好き過ぎでしょ」
それでもまだ、僕には好きが分からない。
曖昧な回答を君にだけはしたくない。
だから探し続けるんだ。
「好き」の正体と、その先にある何かを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 12:07:35
12152文字
会話率:51%
先週末、友人のお姉さんの告別式でした。
高校の先生で皆に親しまれていました。
乳がんを患い、お子様も幼く、胸が痛みました、
でも 生前の思い出に感謝する皆さんの言葉が
心に残り、詩にしてみたくなりました。
私も彼女の笑顔しか思い出せません。
花のような笑顔に感謝を込めて。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-02-02 21:07:15
318文字
会話率:0%
「お疲れ様でしたー」
バイトも終わり、コンビニを出る。
すっかり辺りも暗くなっていて、時期も時期だし、寒いことこの上ない。
とっとと家に帰りたいもんだ。
本当ならこの後、久しぶりに会う友人と飲みに行く約束があったんだが。
急な
用事が入ったということで、キャンセルされた。
まったく、あの野郎、メール一つだけ送ってきやがって。
まあ、バイト中に電話がかかって来ても困るか。
それはそれとして。
家に帰れば愛しの彼女が持っている、それだけで心が温まること間違いないだろう。
思えば高校生から今日まで付き合ってきて六年程たっている。
俺みたいなうだつの上がらないフリーターに付き合ってくれるんだから、本当に頭が上がらないぜ。
そんな献身的な彼女を思い浮かべながら気づくと自宅アパート前まで来ていた。
階段を上がって、自分の部屋までたどり着く。
さあ、今日の疲れを彼女の笑顔で癒すぞ。
そう思ってゆっくりと扉をあげたんだが。
「あれ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 12:11:40
3293文字
会話率:35%
流れる雲を見ていた。
雲は次々形を変え、イカから金魚になった。
彼女の飼っている金魚。
彼女の笑顔を思い出した。
最終更新:2023-12-02 23:08:58
599文字
会話率:8%
視界に入った人の会った回数を表示する近未来。
柊 悠人(ひいらぎ ゆうと)は成人式のため久々に帰郷した。そこで懐かしい友人に出会い、翌日、彼とデパートで遊ぶことになった。フードコートで彼がトイレから帰ってくるのを待っていると困っている一人の
少女が目に入り、彼女を助けることにした。彼女と会った回数は『0』を示していたが、お礼を言った際の彼女の笑顔を見て違和感を覚えた。
その違和感を拭うことができぬまま月日は流れていったのだが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 19:00:00
7874文字
会話率:50%
転校生の海原(ウナバラ)みなもは、容姿や性格にやや難ありクラスから浮いていた。あの、まあそれ私のことなんですけど。
顔も隠しておきたい。出来れば口を開きたくない。
そんな私の前に突如現れた神様の最高傑作、天道陽那多(テンドウヒナタ)
。彼女は距離を置くどころかとんでもない詰め方をしてきてーー。
文化祭に始まり、振り回されに振り回される私の学園生活。それも終わりが見えてきた頃、彼女はまたまた突拍子もない発想で私の人生を振り回しにかかる。
なぜだ、やめてくれ……私は、目立ちたくないっ!
そう思うのに、彼女の笑顔を前にすると何故だか断ることが出来ない。こればかりは彼女の顔を良くしすぎた神様のせい。
果たして私、海原みなもは人目を避けて生活していくことが出来るのか?
大いに出来なさそう! たすけて!
いでっち51号さま(@IDECCHI51kid)主催の『歌手になろうフェス』にお誘いいただき執筆に至りました!
(ありがとうございます! 特大感謝)
完走しますように。
3/11から8/28、ヒューマンドラマジャンルにて開催中。お楽しみに〜。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-28 21:00:00
77698文字
会話率:58%
女子高へ入学した風間 美桜(かざま みお)は、同じクラスで勉強もできて友達も多い、自分と正反対にの青井 日和(あおい ひより)が嫌い。ただ、どうも青井は友達と距離を置いて、本当の自分を出していないような気がする。
青井は、最近何かと突っかか
ってくる風間さんが悩みの種。敵対心を向けてきて、いつも怒ったような、寂しそうな顔をしている相手だけど、なぜか私は、彼女の笑顔が見てみたいと思っている。
自分の居場所の無い女子高生2人の日常。それぞれが抱える葛藤とは?
※この小説は、私が管理するHPでも掲載をしております
inKspire:https://craft-ch.com/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-23 19:00:00
99149文字
会話率:28%
高校2年の少年、七夕蛍は学園のアイドル——希望ヶ丘星座(きぼうがおかせいざ)が援交している現場をたまたま目撃してしまう。
それ以来、彼女の笑顔が全てウソに見えてしまい、推すことが出来なくなった。
「ごめん。俺、せいざちゃんのファンやめます
……」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-18 16:47:21
1765文字
会話率:45%
小さい頃、俺・宮水御影の家の近所に引っ越してきた幼馴染・春星咲夜は、明るく活発な女の子だった。彼女に連れられて遊ぶことが、そしてそんな彼女の笑顔が、俺はずっと好きだったはずなのに……
最終更新:2023-05-14 18:33:09
8007文字
会話率:15%
あの日、死んだはずの彼女が目の前に現れた。それは生き返ったわけでも、そっくりさんでもなく、霊体として現れた。
現実ではありえない、幽霊との会合。
これは、ごく普通の男子高校生、野桜碧斗と、幽霊とのなってしまった少女、夏菜咲々良のちょっ
と変わった物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 22:00:00
9204文字
会話率:44%