魔王が世界征服を企み、人間達が魔族の脅威から必死に抗おうとしていた時代。魔王の配下で四天王の一人でもあるハイドは、自身の悲願でもある魔族繁栄のために日夜奮励していた。
そんなある日、勇者討伐に出向いた魔族が次々に敗北しているのを耳にした
ハイドは、自ら勇者を討ち果たさんと魔王城を発った。四天王として、勇者一行の侵攻を阻むために。
そうして事前に目を通していた報告書を元に、勇者一行を見つけ出すハイド。勇者の名はユーリといい、他にも武闘家とファイと僧侶のアリアという仲間を連れ、魔王城を目指して旅をしていた。
ひとまず力量を知るために、ハイドはユーリ達に魔物を仕向けて様子を窺う。しかし早々に魔物を倒してしまったユーリ達を見て、直接相手取るよりは人間に化けてパーティーに紛れ込んだ方が得策と考えたハイドは、わざと魔物に襲われている振りをしてユーリ達の仲間入りを果たす。
持ち前の口八丁で魔法使いと偽り、ユーリ達と親睦を深めていくハイド。日々交流しつつユーリ達を暗殺する機会を狙うハイドであったが、この時のハイドはまだ知る由もなかった。ユーリ達が今日まで無事に生き残れたのは、決して戦闘スキルが高いだけではなかったという事に……。
実はとんでもなく凄い力が隠されていたユーリ達勇者一行に対し、仲間として紛れ込んだハイドの運命やいかに。
*カクヨムにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 20:00:00
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