出原悠馬(いずはらゆうま)は才能を持つ人間であった。
運動神経抜群、頭脳明晰、誰もが彼に羨望の眼差しを向け、また彼自身も自分の才能に鼻にかけ調子に乗りまくっていた。
そんなややナルシスト気味な彼は、川を流されていた段ボールにいれられて
いたぬいぐるみを赤ん坊と勘違いし助けに向かったところで川に溺れてしまう。
なんとか水面へと顔を出した彼の視界には、知らない世界が広がっていた。
そこは、強さの基準が高すぎる異世界。
「すごい! こんなに貧弱で、ひ弱そうな人見たことない!」
人生最大の屈辱を受けて始まる異世界転移。
彼が元居た世界では考えられない強さを持つ、現地の人々。
老人が軽々と大岩を持ち上げ、子供が砲丸と同じ重さのボールでキャッチボールをし、少女がドラゴンを素手でなぎ倒すそんな世界では、彼の身体能力などゴミクズ同然、まさしく雑魚以下の存在へと成り下がったのだ。
最高から最弱への転落。
弱すぎて弱いと認識させてくれない不具合。
全然嬉しくないチートスキル。
常に命の危険が付き纏う逆境異世界で彼は自身の最弱と向き合い、メンタルをボコボコにされながら己の弱さを武器にしていく。
※この物語は異世界コメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-13 18:00:00
100570文字
会話率:44%
当作品は、現在連載している『その最弱は力を求める』の前日譚となっています。
設定の都合上公開している状態で、本編とはほとんど関係がなく、このようなものがあったんだなという認識だけで成り立つものです。読まなくても『その最弱は力を求める』本編に
は一切問題ありません。
むしろ、最高に後味の悪いところで終わるので、読まない方がいいです。
経歴としては、『その最弱は力を求める』の前身であり、プロットのようなものです。設定の差異、物語の差異がございますが、本筋のストーリーは『その最弱は力を求める』本編なので、こちらのものはほぼ別のものとして考えてもらって大丈夫です。
☆
身体能力、頭脳、才能。それぞれが平均を下回るほどしかない少年ミカミ・アキトは、いつか現実逃避で夢見た異世界へと召喚される。迫り来る試練の数々、それを乗り越えるために在ったのは、弱さゆえの狡猾さだった。胸に込めた想いの強さ。それだけはどんな英雄にも負けることはない。どんな試練にも屈しない。最弱の少年が数々の強敵に挑む異世界譚。
主人公が最初から強いなんて誰が決めた!最弱から成り上がる異世界ファンタジー。
少年は、少女たちを守るため、求め続ける。
ーーーその最弱は力を求める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-30 17:55:11
511099文字
会話率:36%
世界の守護者たる勇者が神託によって現れる。
一人は歴代最強だが一人はあまりにも平凡で、一人は旅立ち、一人は街に残った。
最強の勇者は活躍の度に称賛され、平凡な勇者は街の人達からも笑われるありさまだった。
だがそれが、それこそが世界を救う決断
となるのを街の人達も世界もまだ知らない。
彼の弱さゆえの決断が二つの世界を救ってみせたのだ。
(異世界恋愛になってたのをハイファンタジーに直しました、ご迷惑をおかけしました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-01 05:00:00
6720文字
会話率:37%