法事のあとの会食その席。身内だけの集まり。大部屋で畳に座椅子。その大きな窓の向こうにはまだ緑が広がっているが、秋の風とやや雲に覆われ弱気な日差しが、これより来る冬を想起させなくもない。そう高くはない和食処。早々に食事を終えた子供たちが集ま
り、遊んでいる。女たちは口に手を添え笑い、話に花を咲かせ、男たちもまた足を崩し、近況報告。
柳原家。長女、長男の二人姉弟。
長女は息子が二人。嫁ぎ先である旦那は今日は仕事で来ていない。二人の息子のうち一人は結婚し、女の子が一人。
長男夫婦には息子が三人、娘が一人。息子は三人とも結婚し、子供が一人ずつ。男の子が二人に女の子が一人。娘のほうは結婚しているが、子はまだで旦那が同席。腰を低くし、どこか感じている居心地の悪さを顔に出さないよう、また溶かそうと笑顔で振るまっている。
結婚している者はいずれも夫婦ともにこの会に参加している。ゆえに、ひとりだけ結婚していない長女の息子は少し肩身が狭いところだが能天気なので、ほとんど気にしていない。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-20 11:00:00
2163文字
会話率:66%
下戸でも酒盛りしたいときはある。
最終更新:2024-03-24 07:00:00
541文字
会話率:0%
時は西暦2200年。パソコンやAIの発達により誰もがVRゲームを作れるようになった時代。ネット上では自分の考えた最高に面白いゲームを作り、投稿サイトで配信するのが流行していた。各々がダウンロード数や評価で一喜一憂する中、2・3年前から頭角を
表し始めたゲームクリエイター『リナリア』。彼、もしくは彼女は自らの作品を商業化せずメディアの前に出ることも無く謎のベールに包まれているのだった。
「そういえばまた私の正体考察スレが立ってたんだけどさ、1番有力な候補が中年親父(公務員)なんだけど。本物がこんな美少女だったって知ったら皆どんな反応するのかな?」
「見事なまでに真逆行ってんの面白いな。それはそうと、もう美少女って言える年じゃなくね?」
いったい誰が信じるのだろう。男の部屋に上がり込み座椅子で最大限にだらけながらスマホをいじっているこの女子大学生が『リナリア』だということを。
「うっさいなぁ。まだ20代前半だからセーフだよセーフ!」
「はいはい。じゃあそろそろ再開するけど準備OK?」
ただの冴えない男子大学生が『リナリア』の新作を全てテストプレイさせられているだなんて。
男がVRにログインし静かになった部屋。女が1人呟いた。
「これでダメだったらもう生まれ変わるでもしてくれないと……?そうか!生まれ変わらせれば!!」
女がキーボードを叩く音のみが響く。2時間ほど経ち女の手が止まった時、パソコンには一つの企画書が映されていた。
『fantasy life simulator 』
これはゲームクリエイターとゲーマーによる少しズレた青春の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 04:37:52
6094文字
会話率:42%
今日は今年最後の土曜日。そう、クリスマス!でも私には何も予定がない。干物でずぼらな私はいつものように座椅子に背を預けゴロゴロとする。友人のキラキラ女子たちにリア充め!と突っ込みながら。
最終更新:2021-12-16 00:31:33
2036文字
会話率:49%
田仲剛 30才 廃人ネットゲーマー。
日本で唯一の「ボトラー」だ。
トイレに行く手間も惜しみ、座椅子の横に置かれているペットボトルに用を足すのだ。
剛が夢中になっているネットゲーム内でイベントが始まったのである。
剛が所属する少数精鋭パー
ティー「めるふぃす」はこのイベントで1位を獲り、賞品として異世界転生の権利を得たのである。
パーティーメンバーはゲーム内のアイテム的なものだと思い権利を行使し、それぞれ現実世界から異世界へ転生してしまう。
廃人思考の彼らは異世界にて予想以上の成長をとげてしまうのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-02 21:00:00
153697文字
会話率:25%
豊かな自然と美しい文明溢れる世界【ガナ】
鉱石の価値が非常に高いガナの世界において、鉱石(ミネラル)ハンターは花形の職業であり、なれるのは鉱石と心を通わせられる一部の者のみ。
異例の若さでミネラルハンターになった才能を狙われ、故郷
を追われた主人公の少女アウネは逃亡先の田舎で野党に襲われ命を落とした。
しかし、なんと偶然下界を見学していた創造神の女神に助けられ、その上超チートなボーナスまで貰ってしまう!
死の谷底から復活し、第二の人生を歩みだすアウネと、彼女の周りに集まる素敵なお姉様たち。
甘々で過剰なスキンシップについ照れ隠しでツンツンしてしまうけど、お姉様たちに愛でられる日々は満更でも無いようで……?
チョロインなツンデレ少女アウネと優しいお姉様たちのシリアスほのぼの百合百合なんでもござれなファンタジー、ここに開幕!
◆
2019.03.08:タイトルとあらすじ改定しました。
初執筆です。拙い文章かとは思いますが、なるべく読みやすくなるように心がけて完成まで頑張ろうと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
好評・悪評・アドバイス問わず、ご反応頂けるとやる気アップしますので、気になった方は是非お願い致します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-19 12:38:41
77942文字
会話率:44%
通勤途中、渋滞と弁当とバイク
キーワード:
最終更新:2017-02-09 01:12:48
1324文字
会話率:6%
宇宙のはじっこのはじっこで
キーワード:
最終更新:2017-02-08 22:46:21
1006文字
会話率:0%
宇宙のはじっこのはじっこで
キーワード:
最終更新:2017-02-08 17:58:22
2851文字
会話率:0%
座椅子で寝ないと、息が出来ない。
最終更新:2016-12-18 12:00:00
481文字
会話率:0%
僕は縁側にある座椅子に腰を据え、荒れ果てた庭の先に広がる雑木林を見つめる。そこに住まう鳥獣や虫を掻い潜りながら意識だけを鬱蒼とした雑木林の奥へと移動させ、薮のなかで息を潜めている人物を想像する。彼の服は水を浴びたかのように濡れそぼり、手には
ナイフが握られている。彼はそこでなにかを待っているようなのだが、一体何者なのか僕にはわからない。それは、彼の正体を想像しようとすると、決まって背後の座敷から時江さんが現れ、雑木林をさ迷っていた僕の意識を現実へと連れ戻すからだ。時江さんは、一日中縁側に座っている僕の世話を焼く。僕はそのことに罪悪感を覚えながらも、感謝の言葉はおろか返事すらせず、雑木林ばかりを見つめて生活をしている。しかしその生活も、人語を喋る三毛猫の到来と、時江さんの消失によって終わりを告げるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-07 11:31:37
41208文字
会話率:10%
秋雨が降り出していて、あたしは自宅マンション内でその音をずっと聞きながら座椅子に座っていた。普段在宅で仕事をしていたので運動不足気味だったが、室内では静かなクラシック音楽を掛けて聞きながら寛ぐ。付き合っている彼氏の健一郎は休みの日になると、
あたしの携帯電話のアドレスにメールして、来る旨を伝えてから、互いに会っていたのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-15 12:12:17
2916文字
会話率:80%