バイラ・エスパーダは、騎士侯爵の一人娘だ。幼い頃から第一王子ガイアスの妃候補として、同じ候補者であり、親友のラクシミリアと共に勉学へ励み、先日ようやくデビュタントを迎えた。
社交界デビューを果たしたバイラは、ラクシミリアの生家が主催するお茶
会に招かれ、そこで自分の評判が『悪女』であることを知る事になる。身に覚えのない噂話で、あることないこと陰口を叩かれ、驚いたバイラ。その上、それがラクシミリアによって広められた、悪意である事に気がつくのだった。
幼馴染と言っても過言ではないガイアスですら、ラクシミリアの妄言に首ったけ。
しかしバイラは、どうしても妃候補を辞退するわけにはいかない。自分が厳しい教育に耐えるのはひとえに、社交界デビューをして、絶対に王宮へ日参する権利を獲得したかったからなのだ。
「なんとかしなければ。だって王宮に通えなくなったら、国王陛下が隠し持っていると噂の聖剣を、拝めなくなっちゃいます……!!」
何を隠そうこの騎士侯爵令嬢、無類の剣好きなのである。
状況を打破する妥協案も浮かばず、頭を悩ませるバイラに、貴族学院で同じ騎士科だった第二王子、テライズが、とある提案を申し出たのだった。
「どうでしょう、ここは一つ。私の妃候補に鞍替えしませんか? 兄上とは時期王太子を争う間柄ですし、貴女のような聡明な女性が妃候補であれば、私の評価も、あっあっあっぐううかわいいいい毎日拝み倒したい顔面好きです結婚してください無理だ死ぬ」
「変態だぁああよろしくお願いします!?」
彼女が好きで好きで拗れた、ちょっと物理な不幸体質王子の協力を得て、剣の姫は王の聖剣閲覧権を所望する──!
相変わらずふんわり設定ファンタジーです。書けたら更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 13:27:42
9166文字
会話率:30%
高校一年生の有村卓は、陰キャなぼっちキャラ。でも、そんな彼には岩永由愛という幼馴染がいる。
幼馴染と言っても、もう中学の頃から碌に話をしていない。
それでも卓は、由愛のことが好きだった。
そんなある日、卓は明るくなれるように、自分を変えた
い!と思い立ち、ふと目に留まったチャットアプリに登録する。
心機一転、明るくいろんな人と会話をするぞ!といろんな人と会話をしているうちに、ある同い年の女の子とチャットをすることになった。
その子にはずっと好きな相手がいるらしく、共通点を持った二人は頻繁に会話をするように。でも、その子が話す好きな相手っていうのは……
「あれ?なんか、そいつ俺に似てね?」
果たして、卓とチャット友達、それぞれの恋は叶うのか⁉
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-24 22:00:00
45075文字
会話率:41%
僕の弱い心の隙を掴むのはやめろ!
そう! この職場に僕の幼馴染の『鶴田 知良』が入ってきたからだ、、、!
幼馴染と言っても、、、?
仲がイイ訳じゃない、、、!
どっちらかと言えば、、、?
【嫌いなタイプの男】で、、、。
それに、唯一
この鶴田にだけ! 僕の弱みを握られている、、、!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-27 03:00:00
2535文字
会話率:37%
高校2年生になった和泉勇心は、今日も社朱音の隣を歩いて学校に向かっていた。小学校からの幼馴染と言っても、特にお互いの事情に詳しいわけでも、家族ぐるみの付き合いをしているわけでもない。ましてや付き合ってなんかいない。家が近くて、登校中に度々会
うから、こうして普通の友達よりもほんの少し、親密なだけだ。
高校2年になった勇心は、同じクラスの神楽花火への初恋を自覚する。
不器用に思いを伝えて、届くかもわからないその手をつかみたくて。
勇心の親友、五十嵐洸貴とともに、4人は友情を深めていく。
花火が勇心への恋心を認めたのは夏を過ぎた頃だった。その頃にはすっかり仲良くなった親友に、彼女はついに、問いただす。
「朱音ちゃんだって、あの人のことが好きでしょう?」
幼馴染同士が付き合うのなんて、漫画だけのファンタジーだ。だって、朱音のことは大事だけれど、好きとか、そう言う次元じゃない。きっとこれからも変わらず、一番近い友人であり続けるのだろう。
これからも、ずっと。
互いを大切に思うからこその思い違いが渦巻く、青春オムニバス。
「幼馴染み」という関係性に縛られているのは……一体だれ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-30 19:37:55
2265文字
会話率:29%