幼い頃に、母は「私」を疎ましくするだけでなく罵(ののし)るようなことを言ったり無関心でいた。虐待である。一方、弟に対しては不自然な位に溺愛していた。
理不尽で笑顔のない3代で暮らす家庭で育ち、「私」はとても淋しかったが誰にも見えない友人の
メアリーが時々慰めてくれていた。
押し入れが一番安心できる場所だったが、自分には居場所というものがない。
そのうえ、学校でも酷いいじめにあい、ずっと孤独だった。
大学進学で1人暮らしするようになり、少し解放感があり自由になれたと思っていた。
一方、弟の方では問題が起こるようになる。母の歪んだ愛情が原因で精神科に行くようなこととなるのだが・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-18 00:00:00
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会話率:17%