私は、とある交差点に設置されたカーブミラーだ。
どういうわけか意思のようなものを持ち、通り行く人々の生活を見続けている。
もうずっと前のことになるが、ある出来事をきっかけに、私は幸せを呼ぶ鏡『幸せくん』と呼ばれるようになった。
そんな私を慕
って来てくれる人々もいるのだが、私自身はなにもできやしない。
それを疎ましく思いながら、ただ黙って日々を過ごしている。
交差点にあるカーブミラー視点の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-26 23:31:35
26125文字
会話率:22%