海野 潮太郎(うみの しおたろう)は仕事から帰宅すると、妻の瑞希(みずき)が風呂場で不貞を犯している姿を目撃する。
しかもその相手は、実の息子である大洋(たいよう)だった。
18歳という多感な年頃の大洋は日に日に増していく自分の性欲を処理し
きれないことに苦しみ続け、実の母親である瑞希に無理を承知で処理を頼み込んだ。
我が子を苦しみから救ってあげたいという歪んだ親心から瑞希は承認してしまい、いつしか血の繋がった大洋を異性としてみていた。
心から信頼していた妻と息子に裏切られた潮太郎は離婚を決意し、仕事を辞めて田舎へと帰る。
だが潮太郎の心は癒えることなく、空しく毎日が過ぎていく。
そんな潮太郎の前に大洋が異常なほど推していた女子高生アイドル、広田 蒼歌(ひろた あおか)が現れた。
彼女は実の父親に強姦されかけたことで心を病み、アイドルを辞めて母親と実家がある田舎に引っ越してきた。
信頼していた家族に裏切られたという共通点から仲良くなっていき。2人は年の離れた友達となった。
一方、大洋はアイドルを辞めた蒼歌をSNSなどを使って探し当てるも、蒼歌が潮太郎と仲良くしている姿を見て絶句する。
アイドルとして……女性として誰よりも愛していた蒼歌を潮太郎に奪われたと感じた大洋は潮太郎に強い憎しみが芽生える。
そして瑞希も、蒼歌に夢中で自分を見てくれなくなった大洋との間に溝が生まれて潮太郎に復縁を迫るも……潮太郎はきっぱりと拒否する。
そして瑞希も、蒼歌に潮太郎と大洋を奪われたと感じ……激しい怒りに狂っていく。
未来を見つめて今を頑張る潮太郎と蒼歌……過去にしがみついて恨みを抱き続ける瑞希と大洋……。
4人に待ち受ける結末とは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 08:00:00
171403文字
会話率:28%
姉の雨希が自殺したのは、恋人に手酷く振られたせいだ。そう思っている沙霧は、当時姉の恋人だった晴一の事を恨んでいる。
姉の死から十年、一児の父親となった晴一と再会し、雨希が自殺した原因は晴一の浮気ではないかと推測する。憎しみを募らせた沙霧は、
晴一への復讐を決意する。
姉の未来を奪っておいて、晴一だけ幸せになるなんて許せない。晴一も同じように、苦しんで、憎めばいい。今度は自分が晴一の大切な人を傷付けてやる。
沙霧は、晴一の大切な人……娘の秋を手懐けて、思いのままにしようと考えた。
しかし秋と関わるうちに、復讐のために利用しているはずが、憎しみ以外の感情を覚えてしまい、計画は思うように進まなくなる。
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不定期更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-30 12:07:26
22145文字
会話率:6%