文芸はこの世から消滅した。
若者の学力低下、世の中の急激なIT化から起きた学問の分離。
「国語を雑学とする」
それからというもの文芸の質は劣化し、若者の小説に対する興味は薄れていく。それから何十年と経ち文豪の名前さえも忘れ去られていた。
吾輩は漱石である…。息混じりの声でそう呟く少年
如月漱石に、ある日転機が訪れる。ITの便利性、冷たさに嫌気が差した若者たちによって文芸が再起する。ついに大文芸時代の誕生である。
そのとき少年の忘れ去られた文芸価値観は通用するのか?
落ちこぼれ文学部に配属されたバリバリ文系少年による逆転劇が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-27 00:08:21
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会話率:33%