冬になると、信行は毎週、上越方面のスキー場に滑りに行った。ある時、スキー帰りに立ち寄る石打駅近くのコロッケ売り場に寄ると、店のおばさんが、女性から手紙を預かったよと云いながら、手紙を信行に渡した。手紙を書いたのは、石打駅での待合室で、コ
ロッケを食べている信行を見て「くすっ!」と笑った女性だった。
手紙の内容は、スキーを教えて欲しいと・・・そしてスキー場で待ちわせをする。出会った2人は恋に落ちていった。ある時久美子は「私、農家の長女なの・・・」
深刻な表情で言った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-22 16:13:16
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