幼馴染の弥太郎を中間として従えながら戦場を駆ける私には誰にも言えない悩みがあった。
武人になりきれない心の弱さ。
次期当主としてそれをひた隠しにしながらも、その僅かな隙を突かれ戦局は悪化してしまった。
敗戦の責務を果たそうと私は弥太郎に切腹
用の小脇差を差し出すように頼んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 23:19:09
3939文字
会話率:29%
嵐山の霊能力者集団である京洛牙城衆に所属する深草花之美は、先祖代々受け継いできた狐憑きの力で白狐の獣人に転身する誇り高き戦士である。
戦士として常に万全である事を望む花之美は、誕生日である今日も戦闘訓練に励んでいた。
心を通わせた管狐を愛刀
に憑依させ、刀風で滝を逆流させる。
この妙技を見事に達成出来て喜ぶ花之美の前に現れたのは、同じ京洛牙城衆の戦士にして彼女が想いを寄せる飯綱使いの青年だった…
(※ 本作品は、猫じゃらし様御主催の「獣人春の恋祭り企画」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 07:34:05
4856文字
会話率:25%