世界各地に点在する遺跡。その中の一つ、ソルーナの塔と呼ばれる遺跡の物語。冒険者のニアキスが遭遇する歴史の真実と脅威は、やがて一つの存在を人が生きる地に呼び戻してしまう。塔の地下深くから出でた怪物は力を知り、闘争を知り、人を知り、やがて塔の
頂点を目指していく。歴史も、自らに隠された秘密もねじ伏せ叩き潰しながら、ただひたすらに上を目指した。そして、人の身でありながら人を捨てた剣士は己の剣を磨くため全てを切り捨て、確信へと近づいていく。それが修羅の道と知りながら。
【一章】
冒険者のニアキスはソルーナの塔でひょんな事から少女と出会う。弟子にしてくれと付きまとう彼女に嫌気が差していたニアキスは、ちょうど少女を保護したいと願う人物に引き渡す約束をするが、直後に彼女はいなくなってしまう。
少女を探している内に、ニアキスは彼女に潜む恐ろしい秘密に巻き込まれて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-01 21:00:00
33608文字
会話率:29%