スーパーマーケットに勤める山川 一(やまかわ はじめ)は、娘の詩音(しおん)とドタバタながらも平穏な日常を送っていた。1度は全てを諦めた山川と、彼の唯一の光となった娘。残念ながら優しくお淑やかにというう山川の願いは届かずお転婆に育ってしまっ
たが、元気の有り余る詩音に助けられることも多かった。
家事と小売業に注力する父親とスポーツに没頭する娘であったが、いつかは山川から明かさねばならないことがあった。選択を迫らなければならないことがあった。娘の意思を確かめなくてはならなかった。
自分の為に全てを犠牲にする山川の背中を見てきた詩音。その想いに応え、恩返しをする為に人生を捧げても構わない。綺麗事ではなく本気でそう考えていた。だから山川の喜びそうなことは何でもやった。だから山川の不得手なことは全て手伝った。原動力は何かと訊かれれば答えは一つ、感謝。
だから届いて欲しい。。あなたへ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-02 00:00:00
94910文字
会話率:50%
勇者ではなく、戦士でも魔法使いでもなかった。俺の職業(ジョブ)は道具屋。何も分からぬまま、まずは『薬草』を売り始めた。小売経験のない俺ではあったが船出はまずまず、順調な滑り出しだった。取り扱うアイテムの中で最も基本的かつ最安値の商品だから
儲けは少額だったが、確実に売れるというのは有難い。来客に困ることなく、買っていくものも分かる。冒険者のパーティーで言えばレベル1ということもあるが、何の苦もなく道具や生活に馴染むことができた。原価で商品を購入し、売価で商品を販売する。売価と原価の差額が俺の利益となる。その仕組みを体験するというのが初めの店舗の目的であった。
俺の道具屋としてのレベルアップは別の村や町に新たな店を構えることだが、勇者御一行は回復魔法を覚えることで、薬草に頼る必要がなくなってくる。毒消し草も然り。解毒魔法をマスターしてしまえば用はない。道具を使うパーティーがどんどん減少していった。
対してこちらは店舗数を増やし、取り扱うアイテムの幅を広げることで対応する。道具に加え、防具や武器の販売を始めた。言うまでもなく薬草云々とは売価がまるで異なる。ゼロがひとつ、ふたつ、みっつ・・・このおかげで収入を大幅に増やすことができた。勇者と比較してしまうと地味ではあるが、道具屋なりのレベルアップだった。攻撃力が上がったり魔法を覚えるわけではないが、文句など言えようはずもない。経営が再び軌道に乗り、生活に余裕ができ、娯楽施設だって利用できてしまうのだから。ちょっと寄り道というか息抜きも必要で、一時カジノにハマってしまった。勝ったり負けたりを繰り返している内に、ひょんなことから結婚までしてしまうのだから、人生分からない。
大魔王の城に最も近い村。勇者達が最後に訪れる牙城、ベースキャンプ。ということは、道具屋の俺にとっても結びの店舗。ここで俺は、いわゆる尖ったアイテムを発注できるようになった。相応のリスク、条件を満たせば、あとは道具屋のアイデア次第、冒険者の要望次第。真実を確かめるべく、俺自身が旅立つことはできない。だから勇者へ依頼するのだ。こちらの武器はレアリティの高いアイテム。主導権を握ることができるのは俺。まさか俺が、勇者一向にイベントを与える側になるとは、な・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-22 00:16:33
227265文字
会話率:52%
大手製造物流小売業の社員の修一は、どうしても忘れることができない傷を胸の奥に刻み込んでいた。雨、アジサイ、着古した制服、儚げな表情。あの子。
恋をしても、どこかでブレーキがかかった。就職して付き合った後輩ともうまくいかなかった。
みんな、あ
の子が胸の奥にまだいるからだ。
君の名前は忘れない。
でも、忘れなきゃいけない。
君によく似た人を見つけてしまったんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-25 22:59:10
31498文字
会話率:37%
日本が貧しいと言われる原因は、どうやら小売・卸売業界と不動産業界の非効率さにあるようだ。
超長期から考える日本が未だに貧しい理由を提示する。今後はそれに合わせて、ピンポイントでこの二つの業界について話していこうと思う。
最終更新:2021-03-24 10:12:28
1759文字
会話率:10%
何時の日か異世界にお店を出店する事を計画している地方のスーパーは実力はあるが従順ではない社員や、会社内での勢力争いに負けた中堅社員に運悪く選ばれた社員を異世界に派遣して顧客開拓を進めていました。
最初の派遣から数年、生き残っていたのは実
力はあるものの気に入らなければ平然と上司に食って掛かる、将来は必ずのし上がってしまういそうな30代男性<丹波友三郎>ただ一人で、彼は後から次々と来る社員達の尻拭いをしながら顧客の開拓に文字通り命を懸けていました。
今日もどこかで派遣された社員が石の下に行っている事を尻目に……。
※カクヨムでも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-30 17:08:02
9255文字
会話率:35%
宮崎市郊外に、およそ一平方キロに渡るポリカーボネートの巨大な屋根で覆った住宅地が建設されることになった。遮熱効果で夏は涼しく、紫外線カット。雨が降らないので、バルコニーのある平屋根造りに最適という。
一戸建てのプランで悩んでいた主人公は
話に飛びついた。彼の勤めるスーパーもそこに出店し、業績好調につき、屋根の高さを越えた高いビルに建て替える。主人公はそこの6階フロア長を任されるが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-20 17:18:29
25943文字
会話率:20%
『おじさんの、おじさんによる、おじさんの為の、『なろう』投稿作品創作ノート』です(^^)
それなりのキャリアを持ち、そのキャリアを基に小説を書きたくなった人の為に、少しは参考になるべく創作過程を考えて行きます。
ただし、mrtk
は「なろう」定番の『転生』と『召喚』は何としてでも使いたくないので、その辺りは歪になるかもしれません。
また、『俺TUEEEEE』系でも有りません。
上記の3点を含んだ作品を書きたい方は、「なろう」にはそれこそ沢山有るので、そちらを参考にして下さいませ m(_ _)m
P.S. 小説版第5夜+閑話休題1話まで公開済みです(^^;)
20160315 更新終了に着き完結済みと致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-24 10:17:14
32703文字
会話率:4%
2016年2月24日追記
更新せずに放置状態になっていました。
これ以上はご迷惑をお掛けするだけなので、完結済みとします。
ブックマークをして更新をお待ち頂いた読者様、誠に申し訳御座いません。
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元々のあらすじ
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mrtkのお仕事、小売業を題材に異世界で娘?に販売業のノウハウを教えて行く物語です。
身近な様で意外と知られていない小売業の裏側も、問題の無い範囲で取り上げて行きます(“原液”は下記のエッセイでお楽しみください^^)。
ちなみにこの小説は、9月5日から書き出したエッセイ【mrtkの「キャリアを活かした『なろう』投稿作品創作メモ」】で架空の小説の設定を考えていましたが、新規に小説を書いても良いところまで来ましたので、見切り発車&不定期更新で形にして行きます。
更新は超気長にお待ち下さいませ m(_ _)m
【20151005改題しました m(_ _)m
旧題『酔いどれオジサンが気が付けば異世界で武器屋さんの母親兼アドバイザーになっていた件』】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-15 23:27:38
13599文字
会話率:22%