「お、のれ……。黒幕たる、この私がっ……」――与えられた力は、しかしその贈り主へと牙を剥いた。◆いつの間にか、不思議な白い空間に足を踏み入れていた少年、坂咲直行。彼はその空間で美しい女性と会話し、勇者として世界を救えと頼まれる。力として漆黒
の剣を無理矢理受け取らされるが、しかし彼が意図せず剣はその女性を貫いてしまった。だが、実は彼女こそが、黒幕――本来ならラスボスとして立ち塞がるはずの存在であったのだ――。ラスボス(本来なら)が速攻で倒されはしたものの、元の世界へ帰ることもできなく途方に暮れる直行。だが、規模の大小こそあるものの。人の数だけ事件がある。事件の数だけ黒幕がいる。ラスボス(本来なら)に与えられた漆黒の剣、「ブラック・カーテン・キラー」を手に、直行は「黒幕殺し」として、元の世界へ帰るためにあらゆる事件の黒幕を倒していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-01 07:00:00
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会話率:23%