名前と性格が、まるで正反対な双子の雨霧(うぎり)と晴天(てるま)。
ある日、怪我と疲労の積み重ねにより入院生活を強いられることとなった雨霧は、叶うはずの無い願いを、ぼそりと弟に打ち明ける。
もう一人の、自分がいれば良い。
その、馬鹿
げた兄の言葉を実現させる方法を、晴天は叩き出した。
俺が、兄貴の代わりになればいい。
突如として始まる、晴天の兄代(きょうだい)生活。
揺れ動く兄と弟、また二人を取り巻く人々の青春を追いかける。
あなたの隣にいる人は、本当に、あなたの知る人ですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-10 13:07:19
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会話率:24%