朝、僕の部屋の机の上に置かれていた1枚のDVD。
そこに映されていたのは、僕の最愛の恋人であるはずの女性、観世雅恋(かんぜみやこ)さんが、あられもない姿でアイツと交尾している様子だった。
寝取られビデオレター。
大切なパートナーが自分以外
の誰かに落とされて、肉体関係を結んでいる様子を映した悪趣味な映像。
僕に送られてきたのは、そういう最低の贈り物だった。
白い簡素なDVDの表面には、黒のマジックペンで『九曜火継より』と書かれていた。
どうやら送り主はアイツ、九曜火継(くようひつぎ)。というか僕らしい。
正確には、昔のトラウマのせいで生まれてしまった僕のもう1人の人格。
ディスプレイに映る最低の映像に、僕という人格を裏切って、アイツという人格と幸せそうに交わる彼女の姿に、言い表せないやるせなさを覚える。
僕は雅恋さんと別れることを考えるんだけど......。
※一部、過激目な話になっていますので、ご注意ください。
※小説家になろう様、カクヨム様で同時に投稿させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-07 17:00:00
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会話率:25%