夏にはキャンプ地となる荒川以外に取り柄のない退屈な田舎町、埼玉県寄居町。
中学二年の始業式。新川純はそんな田舎町に住む彼らの学校へ転校して来た。
浅黒く端整な顔立ちと、少し気障とも思える言動。
教室を埋め尽くした彼らの嬌声は、数年後の夏の日
も同じ町の夜の片隅で騒がしく響いていた。
まるで夜を追い払うように集まり、大人になった事を忘れた振りをしながら、彼らは今日と明日の狭間で苦しみ、誰かを愛し、憎しみ、泣き、最後には笑い合っていた。
しかし、大人になっていく彼らは生涯忘れることの出来ない「その日」を迎える事となる。
実話をベースにした青春最後の群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-09 15:56:55
660297文字
会話率:56%
昭和。
埼玉県の北部に位置する寄居町には、遠足時期になると噂になる都市伝説、「ハグレの家」があった。
不思議なことが起こるその家に、ひょんなことから関わってしまった主人公「オレ」の体験記。
「ハグレの家」には恐ろしい呪われた事実が隠されてい
た。
※特定を避ける為、フェイクを取り混ぜていますが、これらは実際にあったエピソードです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-05 00:00:00
9061文字
会話率:15%