探偵、人望寺一郎。頭脳明晰、運動神経良好な文武両道を絵に描いたような男だ。身に危険を感じる事も有ったが、それでも、もうかれこれ10年探偵稼業を続けている。
彼はとある依頼で冬山の山荘へ向かっていた。数年ぶりの登山、しかも雪山である。更に
、天候は悪化して行き、今は吹雪いていた。やっとの思いで辿り着いた山荘には、オーナー夫妻、30代夫婦、もう一組の客が泊っている。
姿を見せない体調不良の男性客。夜中の叫び声。果たして彼は無事に仕事を全う出来るのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-06 13:38:01
999文字
会話率:30%
一年前、○県出身の大学生が失踪した。
年齢性別は19歳男性。大学の長期休講を利用し、同県□郡△村へ小旅行に向かう予定を立てていたらしい。旅行へ向かうために家を出る姿が、両親の見た彼の最後の姿だった。
△村では彼らしき人物の目撃情報が多
数あり、彼が予定通りに村に到着していたことがわかる。また村の民宿で部屋も借りており、彼の名前が宿帳に残されていた。村での最後の目撃情報は、村の水源地へと向かう彼の姿であり、それ以降に彼を見かけたという情報は無い。
捜索の結果、最後に向かったらしき水源地にて、片手でも持てる程度の小さな手記が発見された。
その手記は両親からの情報で彼が趣味で書いていた手記と同一の物であることが確認されている。
内容は△村に肝試し程度の感覚で訪れたことが書かれており、また失踪直前に彼は随分と混乱していたことが読み取れ、到底正常とは言えない事柄が多数書き綴られている。
その後、彼の村での捜索は捜査開始から一年をもって終了することとなった。野生の獣に襲われた可能性があるものの、彼の行方は未だに掴めていない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 19:57:11
12418文字
会話率:0%