亜雷岬は、17歳の普通の女子高生だった。剣道部の稽古に汗を流し、友人たちと笑い合う日常は平穏そのものだった。だが、その日――帰宅した彼女の手にそっと握られていたのは、父からの見慣れない書置きだった。
自身の正体と向き合いながら、彼女は“過去
”と“未来”をめぐる運命の渦に巻き込まれてゆく。王国に隠された陰謀と血の宿命、心を揺らす愛と別れ――
これは、傷ついた魂たちが未来を選び直す、祈りと希望の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 07:51:01
34266文字
会話率:33%