シュヴェスタン・ファ・イマー・シリーズとは、稀代の人形技師が残したとされる一連の作品群の総称である。
作品群と言いながら、総数は不明、髪の色、年齢、身長などは一貫していない。
せいぜい共通点と言えば体に付けられた小さなネーム入りの金属
タグだけである。
しかしながら、特徴的な温かみを帯びた肌の色と柔らかな雰囲気を持つ瞳、その全てが優しい雰囲気に魅せられた愛好家達が後を絶たない。
そのため、愛好家たちの間で人形達は“完全なる少女”と呼ばれ、今なお愛され続けている。
さて
何の共通性もない彼女達が、なぜシリーズと呼ばれているのか。
それは金属タグ以外にも「ただ一つだけ」共通点があったから。
そう……そのシリーズには魔法が掛けられていた。
そんな、愛しくも優しい、不思議な物語を贈ろう
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-27 03:00:45
333文字
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