両親があまりにも金に無頓着なレングア男爵であるエトナス家に生まれたロザリンドは学校を卒業後、領内の収益を上げるために自分の社交界への道と機会をすべてふいにしてきた。
使用人の数を減らし、自分が出来ることはすべてやる。そんな涙ぐましい努力を重
ねるロザリンドはとんでもない本を見つける。
どこをどう見ても不適切な支出。
毎年同じ金額を10年にもわたって捻出していたのである。
何のために支出しているのかわからず、よもや闇の金ではないかとロザリンドは気が気ではない。
もし、これが闇の金で公になれば最悪領地没収と爵位を失い没落どころの話ではなくなると思ったロザリンド。
事実を知ろうとロザリンドは父に聞くも、ロザリンドの父は頑なにその目的と理由に口を閉ざしてしまう。
そこで元来正義感が強い性格のロザリンドが、真偽のほどを確かめるために資金の送り先であるベアニアル伯爵家の所有するサノーン城へ単身向かうのであった。
そこでメイドのロザリーとして潜入して証拠を掴もうと機会をねらっていると伯爵が共を連れてサノーン城へやってくるとの知らせが入る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 22:00:00
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