「エリーゼ嬢、婚約はなかったことにして欲しい」
こう告げられたのは、真実の愛を謳歌する小説のような学園の卒業パーティーでも舞踏会でもなんでもなく、我がヒビスクス伯爵家の馬車の中だったーー。
由緒あるヒビスクス伯爵家の一人娘であるエリ
ーゼはすてきなお婿さまを探しているのに毎回失敗ばかり。
そんなエリーゼが新しい恋をはじめたのは……。
◇香月よう子さま主催「夏の夜の恋物語企画」の参加作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-25 21:31:47
7724文字
会話率:40%