「おはよう、今日も好きじゃないよ」
「ああ、俺もまったく好きじゃない」
——毎朝恒例、好きじゃない宣言。
俺、直は幼なじみの咲良とは、小学二年のときに始めた『好きって言ったら負けゲーム』を、高校二年になった今でも続けていた。
お互
い意地でも告白しない。でもお互い誰かと付き合わない。
なのに、俺たちは毎日一緒に登校して、昼休みは一緒に弁当食べて、放課後は一緒にゲームして、休日も遊んだりする。
「お前ら、もう付き合ってるだろ」って何人に言われたかわからない。
でも俺たちは付き合ってない。なぜなら、先に好きって言ったほうが負けだから!
しかしそんなある日、彼女はいきなりこう言った。
「――直くん……もうこのゲーム終わりにしない?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 07:20:00
10423文字
会話率:36%
星凛学園、かつて貴族が通い今は財閥の子女と外部生が共存する名門高校で、学園祭のEスポーツフェスティバルを巡り、生徒会は恋とゲームの戦場と化す。会長・高木翔真はEスポーツと学力で成り上がった外部生。副会長・九条琴音は財閥の天才令嬢。二人は「友
達として好き(Like)」と認め合うが、恋愛の「Love」と「結婚したい」願望を先に言った方が負けの心理戦を繰り広げる。翔真はゲーム戦略、琴音は猫パンツの質問や「今夜親がいない」などの誘惑戦術で互いを揺さぶる。一方、すでに付き合っている会計・美桜と書記・悠斗は「普通に告っただけ」と言うが、慎重に育んだ愛の過去が明らかに。二人の自然体が、翔真と琴音のゲームに影響を与える。風紀委員・凛花のツッコミがカオスを加速させ、恋と勝利を賭けた戦いが学園を熱くする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 10:58:14
3219文字
会話率:10%