英雄と呼ばれる両親の下に生まれながら、全く力が身につかない少年エイク。
強くなることを願い、ひたすらに剣を振るい、努力を重ねる彼だったが、容赦なく蔑まれ、虐げられる。
やがて彼の心に、自分を虐げる者達への、激しい憎悪が宿る。
(全員殺
してやる。女は犯して殺す)
そんな、業火のごとき復讐への欲望を心の奥底に隠しながら、不遇の時を過ごす彼の下には長い時を経て、やがては転機の時が訪れるだろう。
これは、そんな剣聖とは呼べない男の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 22:36:06
1296215文字
会話率:17%