王国に一通の手紙が届いた。呼んだ国王は青ざめ、ワナワナと震えた。
「鬼姫さまがいらっしゃる」その知らせは、即座に王都に伝わった。人々は家に閉じこもり、扉と窓にカギをかけ、毛布にくるまり、ただ時が過ぎるのを祈った。
颯爽と現れた鬼姫イヴは早速
要求を述べる。
「長年の協定にのっとり、鬼姫が王子の誰かを選びます。そして婿として我が国にお連れします。そういうことですが、よろしいかしら?」
これは、鬼姫イヴが好きな王子を得るためにグイグイいく純愛物語──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 02:19:22
8504文字
会話率:57%