父王の流した恐ろしく美しいという嘘の噂により大国ガイナに嫁ぐことになったナリ国の姫リュウジュ。
花嫁道中を刺客に襲われ、やっとの思いで王子の住む離宮にたどり着いたリュウジュに投げつけられた言葉は激しくリュウジュを拒否するものだった。
フォ
ンはこの夫婦の関係に憂鬱を感じていた。
「人間性のない非道な夫が妻を拒否しているわけではない」
「ユアン王子に他の女の影もない。ただ本当にリュウジュ様がお好みではないのだ」
「かえって質が悪い…」
上手く歩み寄れない夫婦とそれを見守る従者。
様々な出来事を通じて変化してゆく人々の心を描きます。
異世界でも現実世界でもなく架空の大陸の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-28 17:06:21
121481文字
会話率:48%