天上界と人間界、そして地下世界を繋ぐ大樹の麓にあるウェンダブル国。
その国の王子は選ばれたものだけで結成される『純正団』を率いて、国の平和を守っていた。
過去にこの国で起こったある事件を境に、ジャスパーは城で働いていたのだが日々膨らむ後悔の
想いを振り払えないでいた。
そして、ジャスパーの前に現れた少年との出会いが、ジャスパーの失われた時間を取り戻すきっかけとなっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-05 23:27:03
14094文字
会話率:34%
「アメーバブログに重複投稿」
魂のオアシス天上界。そこに存在する葬儀場、常に場所や姿を変えその本当の姿を隠し続けている。
人間界を含めた全ての下界とのゲートとなる天上界の葬儀場には何か別の秘密があるはずだと感じた魂のアギとゲン。友のシュ
ウを巻き込みその秘密を探るべく葬儀場に侵入を試みる。そこで見たモノとは!
警備システムにより追い詰められた三つの魂。逃げ場を失った彼らが取った行動は人間界に逃げ込むことであった。
一人の人間に入り込んだアギ、その人間からはじき出された元の魂の行方は?
自殺した直後の抜け殻になった人間に入り込むゲン、力みなぎる魂により息を吹き返すその肉体。そしてシュウは?
社会の荒波に飲み込まれそうになりながらも懸命に生きている一人の人間、荒波に飲み込まれ死を選択した一人の人間、生きていけそうもない劣悪な環境下に生まれ出る子供、魂の転写により不思議な人生を送る定めとなった彼らが現代社会の抱える問題をからめながら歴史の表舞台に立たされて行く。それは彼ら自身ではなく天上界から降りてきた魂の力であるが、その変貌ぶりに廻りの人間には不思議な驚きとして映し出される。
天上界で得た力を武器に人間として様々な形で発揮する彼らだが、得てはいけない力ゆえに歪が生じ始める。宇宙の崩壊にもつながるその力を持った彼らの行き着く場所とは?
タイトル「Homochirality」、ホモキラリティーとは鏡像異性体の偏りを意味する化学用語である。鏡像異性体とは右手と左手の関係で形は同じであるが左右対称の構造体ということである。
魂の入れ替わりで別の個体に入った魂は元の自分の肉体に対面すると鏡に映したように自分の姿を見ることになる。しかし今の肉体を鏡に映すとそれは別人である。魂が別の肉体に入ることで同じ自分であるが自分ではない。
かなり乱暴な考え方だが、これは対称性の歪みでありいわゆるホモキラリティーのような存在となる。鏡像異性体の偏りは時に不斉転写により別の鏡像異性体を生成させる。これが地球上の有機生態系を形成させているのだが、魂の不斉転写が起こるとしたら!
天上界と人間界を舞台にした複雑な融合と乖離が織りなすシリアスであり滑稽でもあり時には感動も、SFチックなファンタジーの要素も含み最後には全てがひっくり返る・・・かもしれない物語になるはずである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-19 15:40:52
4205文字
会話率:18%
天上界と人間界の狭間。自然の力を司り、意のままに操る能力を「魔法」と呼ぶ世界「ルリア」を舞台として、魔法遣いを目指す三人の少年達の友情と心の成長を描く心温まる、けれど、ちょっぴり切ないファンタジー小説。柔らかな金色の髪、翡翠の瞳のリオ。漆黒
の髪に漆黒の瞳のアルフ。栗色の髪、大きな丸眼鏡にソバカスが愛らしいルー。かわいい彼等に逢いに来て下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-08-30 10:59:53
148519文字
会話率:39%