福島大熊町で生まれた育った四人は、日本初大型イベントのMDbpに参加することを決意する。
MDbpは、AIアイドルが主流になってきた日本で、それを打破するための一大イベントであり、義務教育中の子供達が四人編成でチームとなって、ゲームを交え
ながらアイドルとしてデビューするまでのプロジェクトであった。
ただ、そのイベントを主催しているChemWは、AIアイドルの開発兼プロデュースを一手に取り扱っている企業で、何故、今回、生身のアイドルの育成に協力的になったのかは謎に秘めていた。
それでも、主人公達は原子力発電の事故からなかなか発展化しない地元を盛り上げたいと、意気揚々とMDbpの本戦に出れるように奮闘する。
初めは躓くことも多かった四人だったが、自分達をプロデュースしてくれる人を見つけ、声を最大限の武器に、戦っていく。
が、そのMDbpには仕掛けがあって、最終決戦ではAIアイドルとの世界を巻き込んだドーム対決であった。
果たして、主人公達は無事、念願のアイドルになれるのか。
ChemWは何を企んでいるのか。
少年達の一大奮闘記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 23:56:48
28272文字
会話率:37%
『フクシマ、中間貯蔵施設』
二0一一年に起きた、福島第一原子力発電所での原子力事故。この事故の対処のために、福島県の大熊町と双葉町に建設中の中間貯蔵施設の建設現場に、政府の役人の視察という名目で、加部浩という男がやってくる。
じつは加
部の本当の目的は、本人の適性の再テストをかねた、『放射性廃棄物がもたらす問題をどうやって軽減するか』だった。
だが最初に訪れた中間貯蔵施設の工事現場で、加部は協力してくれるはずだった早坂青子の怒りをかってしまい、彼女にぶん殴られて失神する。
翌日から始まった視察でも、加部と青子の不仲は改善されない。双葉町にある稼働を始めている中間貯蔵施設の視察中に、二人はまた大ゲンカをやらかす。三日目の視察に青子は姿を現さない。かわりに視察に同行したのは、中間貯蔵施設の広報担当者だった。
双葉町の中間貯蔵施設の視察を始めた加部だったが、広報担当者に放射性廃棄物である焼却灰が大量にしまってある貯蔵施設に閉じ込められてしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-25 13:49:00
123226文字
会話率:22%
福島県大熊町に暮らす高校3年生の本田明人。大学の合格通知を受け取ってのんびりと過ごしていた昼下がり、東日本大震災発生。大熊町民は原発事故発生の前に避難できたものの、避難所暮らしが始まる。おまけに避難先の福島市は放射能被害が心配され、町は戒厳
令が敷かれたように人がいない。そんな中、行き別れた母が面会に来て、母の実家で過ごすこととなる。遠い九州で知った震災の現実。災害の真っただ中にいたのに情報がないという現実。実際に大熊町、浪江町であった真実をもとに書き下ろしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-09 16:15:19
14834文字
会話率:50%
高校3年生の主人公 鈴木明人は福島県大熊町に住んでいる。3月11日未曽有の大震災が襲った。
震災編は地震が起きる3月11日の午後からバスで避難する3月12日の昼までをどのように過ごしたかを描写している。原発が爆発する前の12時間の物語。
最終更新:2017-01-16 16:41:37
8754文字
会話率:47%
福島県の大熊町に住む少年の話。彼の母親は小学生の頃に脳腫瘍がみつかり地元での治療は難しいため離婚して実家の佐賀県に戻った。母親と離れた後に、どのような高校生活を送り、震災の被害にあい、避難生活を送ったのか。そして8年ぶりの母親との再会の物語
。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-21 13:58:59
5215文字
会話率:10%
いまだ人の住めない福島県大熊町を含む浜通り。ゲンパツの影響で人は住めなくなってしまったが時は止まることはなく進んでいる、そこに住む動植物はそのような事態を感じることは出来ず、人のいない町で囀り、鳴き、必死に生きている、主人公の僕は六年という
長い歳月を経て、地上に出てきたが生気が感じられず不思議に思う、五日目の僕はその中で自分がどのような状態に晒されているのかを足の下にいる時に聞いた話を唐突に思い出して悟った、命の残り時間は約48時間、その中で僕は何を思い、どのような行為に移るのか、人の住めないオオクマの蝉は一体何を思っているのだろうか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-12 00:26:09
485文字
会話率:0%