「水族館に行きませんか」
自称魔法使いの先生に連れられて、やって来たのはサンマだらけの水族館。奇妙奇天烈なサンマたちが、私と先生を出迎えた。異世界出身の先生はもうすぐ故郷に帰らなければならないらしい。だからその前に、私を此処に連れて来たか
ったのだと言う。
どうしてなんだろう?
答えを知らぬまま、それでも先生の手を振り払わなかったのは、その日、一つの事実と予感が私の胸に去来していたからだ。
ねえ先生、教えてほしいことがあるんです。最後に一つだけ――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-01 00:00:06
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会話率:42%