わたしは玄間 クロ。普通の女の子。
今日も昨日と変わらない今日を、ひどく退屈で憂鬱な午後を過ごすはずだった。
――目の前に、手でキノコを食う化物少女がいた。
冬の日。雪が降った、冬の日のことだった。
この世界は、化物によって壊さ
れた、らしい。みんな「化物」だったり、ゲンセイ生物って呼んでる。そんな化物。
人間は山奥に引きこもったり、固まって暮らしてたりするらしい。わたしは前者らしいけど、わからない。
わたしはわたしの村に、化物の女の子――まりもちゃんを招く。
理由はお腹がすいているらしいから。誰にでも優しく明るく振る舞えるのが、わたしの「強み」だもん。
夕ごはんは、コンビーフ丼。備蓄のなかでは少し豪華だ。
自家栽培してるから米だけはいっぱいある。炊いたそれの上に、缶半分のコンビーフと醤油とマヨネーズを混ぜたものをのっけたやつ。
無表情でどこか嬉しそうにそれを食べるまりも。しかし、それを見るみんなの目はすこし不安げ。備蓄食糧が少なくなってきたとぼやく。
不安な顔なんて見せちゃダメだ。いつも通り笑って変なこと言っちゃって、安心させないと。
……まりもが、わたしの頬をなめた。
そんなとき、ばん、と音がした。
そんな、冬と化け物の話。
長編の第一話にしようと思ったけど短編としてあまりに完成され過ぎてたので。
pixiv、およびカクヨムなど各サイトに掲載中の「雑多掌編集」にも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 21:27:14
4223文字
会話率:30%
仕事を終えて会社から出ようとしたら、パラパラと雨が降っていた。ニュースの天気予報で夕方からの降水確率が90%と聞いていたので、俺は傘を持ってきていた。
傘を被りながら家へと向かって歩く。その途中にあるコンビニに寄って、今日の夕ごはんのコン
ビニ弁当とビール2本を買った。
コンビニ袋をがさがさと揺らしながら歩いていると。
「ん?」
小さな公園を横切ろうとした時、ベンチに座りながら雨に濡れている女の人が視界に入った。
酒に酔った彼女は、彼氏とケンカしてこんな雨の中ヤケ酒していたようで。
そんな彼女のことをほおっておけず、俺の家に彼女を連れていくことにした。
「…帰らない。今夜はあなたと一緒に居る。たっくんが誰かとシたように、私もあなたと─…」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-10 11:52:00
6179文字
会話率:52%
母がテーブルに書き置きする謎のメモ。謎のメモの謎を解くのは楽しい。
最終更新:2022-01-24 08:03:58
460文字
会話率:78%
今日の夕飯作る時のわたしを、文章にしてみました
最終更新:2021-03-25 20:41:17
468文字
会話率:0%
夕ごはんの時間がやってきた。
最終更新:2021-03-04 19:28:28
641文字
会話率:64%
“三度の飯よりもゴハンが好き”
森盛彩佳(シンセイ アヤカ)は今をときめく女子高生。
朝ごはんは大盛お替り、登校中はコンビニで買い食い、授業で早弁、お昼は購買ダッシュで数多のライバルを蹴散らし、学校帰りは総菜屋の出来立てコロッケを頬張り
、オシャレなパン屋でアルバイト! 賄いの焼き立てパンに舌鼓を打って美味しい夕ごはんで締めくくり。
休日は自宅で料理を振舞う彼女の夢は、美食家兼料理人!
そんな “食べる事” に青春を費やすアヤカはいつものように授業中、こっそりと早弁を楽しんでいたところ……教室が謎の箱に包まれ、気付いたら見慣れぬ場所に立っていた。
死霊魔物 “スケルトン” として。
食いしん坊のアヤカが、何も食べることの出来ない最弱級モンスター、スケルトンになってしまったという絶望から、「美味しいゴハンが食べたい!」という欲求一本で突き進む!
これは、後に “暴食の覇者” “天魔を統べる者” “歩く神災” などと物騒な呼び名を世界に轟かす最強の存在へと成り上がる腹ペコガールの、腹ペコ物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-05 17:19:37
157717文字
会話率:15%