【魔王は現実世界の日本へ魔物を放つ。その犯行を異世界化と言う】
二〇一八年の五月、日本を含めた五カ国の一部がゲームの世界に侵食された。新宿にはゴブリンが現れ、池袋は森林世界と化し、渋谷は峡谷へと姿を変える。その犯人を魔王と言う。その犯行を異
世界化と言う。万を越える死者を出すと共に、全ての人間を殺すと声明を発表する。それに立ち向かうのは孤独感に苦しむ一人の高校生だった。
ゲームを愛し、アニメを愛し、異世界転生、異世界転移に憧れると同時に、それら全ての空想は、本当は叶わないのだと絶望している少年。少年は魔法など存在する筈もない現代において、どうすれば魔法を手にすることが出来るかと試行錯誤の末、魔法の入手に成功していたのだった。しかし、あまりにも狂気的な魔法の入手方法だった為に、代償として周囲から孤立してしまう。
孤独だった少年の抱えていた闇は、皮肉にも魔王により用意される戦場により光りを与えられ、魔法使いは地獄に生き甲斐を見出す。
次に異世界化される池袋へ足を運んだ少年は、看護士風の華憐な少女を始め、様々な人間と出会う中で、その孤独に変化が生じ始める。
毒気と愛らしさを持った珍妙な獏、ナースコスプレ風の少女、コスプレイヤーの男、魔法使いを利用しようとう大人たち、そしてスーツの魔王──薄弱とした少年の意思は、人と関わることで次第に成長していく。
現実には転生も転移もないのだと、心の何処かで悟りながら冷えた現実を送ることなどもう沢山だと、そんな叫びを込めたローファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-01 13:33:28
131270文字
会話率:44%
私は、美しい夜空を探したいだけ。
月と星が最も美しく輝く夜をまた見たいだけ。
月下学園に通う長谷川愛菜は、毎日を平穏に送っている。
友達とのあれこれや、勉強…全てが愛菜にとっては宝物。
そんな愛菜には夢がある。
幼い日に見た、美しい
夜空。
それを探し出し、また見る事。
何年経ってもその夜空は見つけることができていない。
それでも、いつか見つかると信じている。
希望は、裏切らないと信じている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-07 23:05:23
12429文字
会話率:47%
これは、ある学校の昼休みの出来事。
※ブログに載せたものを書き直したものです。
最終更新:2014-03-23 10:26:59
1080文字
会話率:74%