ずっと、恋に憧れていた。
高校生になっても恋を経験したことがない松嶋陽人は常日頃からずっと思っていた。恋がしたい、誰かを好きになってみたい、恋人に発展せずとも恋心を抱きたいと。
そんなとき、彼の所属する文芸部に時季外れの新入部員がやっ
てきた。始めこそ警戒心むき出しだった彼女も少しづつ部に溶け込み始め、ほんの少しだけ人口密度の上がった部室で今まで通りに過ごすだけ、そう思っていた。
変わっていく日々の中で様々なものを目の当たりにする。遠目に見ているだけだった、妄想を膨らませるしかできなかった頃から変わっていると気付いた時、恋を知らない彼の物語は、ようやく動き出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-03 19:52:40
693170文字
会話率:39%
見えない絆で結ばれた、秘密の関係
変わっていく日々
新しい出会いの物語
最終更新:2017-07-26 04:48:49
7024文字
会話率:41%
晴れて私立・政心大学心理学部一年生となった夏凪朝(なつなぎ あさ)。
入会した心理研究サークルには、自らを『地獄』と名乗る先輩がいた。
無愛想で変人な地獄先輩が営む『地獄屋』という店は人を探す『探し者』をする場所で――。
ただの平凡な大学
生として生きていく予定だった夏凪朝の人生は、唐突に色付いた。
そして彼は、地獄屋へ来る人々に触れて、今一度自分の存在を見つめ直す。
「探し者は、誰の心にでもある」 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-09 00:00:56
24439文字
会話率:49%