人は人である。
これは揺るぎない事実である。
その事実を変えられる者なんていない。
はずだった。
俺の名は 普通のぼっち高校生だ。
趣味はゲーム、アニメ等。いわゆる只のオタク。
クラスで誰にも気にされない空気っぷりは誇れる程だ。
何気な
い毎日を過ごし、迫る進路から目を逸らし、日々妄想の世界に生きている。
「何か面白い事起きねぇかなー」
いつも呟くが世界はつまらないまま着実に衰退していっている。
退屈だ。退屈だ。退屈だ。退屈だ。退屈だ。
小説の中では異世界が広がっていて、その物語の主人公は苦しい思いをしながらも新しい人生を楽しくしている。
自分も異世界に飛ばされたらいいのにと心底思う。
そんな日常のある日。
今は学校の帰り道。
「人間はなんでこんなにつまらないんだ!」
突然頭の中で大音量のアホな叫びが響き、顔を顰める。
「あー、私は神です。」
先程の声の主が言った。
「この世界は非常に退屈になりました!なので、私こと神が楽しくしてあげましょう!」
意味不明だった。
だが、声の主は世界を楽しくしてくれそうだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-24 19:34:54
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会話率:18%