四十歳、小説家――人生の半ばを過ぎた主人公・時雨 陽は、偶然目にした「躰道(たいどう)」の演武に心を奪われる。空中を舞い、捻り、跳ぶその動きは、まるで身体で詩を綴るようだった。
運動とは無縁の人生。だが、なぜか心が動いた。
運動音痴、未
経験、白帯。それでも彼は、道場の扉を叩いた。
これは、“書くこと”を生業としてきた男が、“動くこと”によってもう一度自分と向き合っていく、成長と再出発の記録である。
年齢なんて関係ない。はじまりは、いつだって白帯から。
実在の武道「躰道」を題材に、身体と心の変化を描くリアルな武道×ヒューマンドラマ。
※作者は実際に躰道経験者です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 13:09:36
7488文字
会話率:14%