日本の武士たちが大統領に謁見するため、初めてアメリカへ渡る。激動の時代を具に描く歴史小説。
最終更新:2025-06-03 10:00:00
608文字
会話率:48%
幕末維新アメリカ帰りの漂流民ジョセフ・ヒコ(幼名・彦太郎)は、アメリカ領事館通訳として、生麦事件など攘夷派志士たちによる多数の外国人殺傷事件の解決、咸臨丸の渡米時におけるアメリカ側護衛艦隊との打合せ等々、通訳としての目覚ましい活躍をする。ま
た、文化面では、領事館辞任後、わが国最初の日本字新聞を創始し、かつ「新聞」という用語を考案する。同様に、日米の架け橋として活躍する帰国漂流民としてはジョン万次郎がよく知られている。しかし日本歴史に与えた影響という点ではジョセフ・ヒコのほうがむしろ大きいと言える。この食い違いがどうして生じたか。それぞれの時代を背景に、ヒコの境涯をたどりながら明らかにする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-06-20 12:12:02
264926文字
会話率:16%