咲弥と和真のシリーズ第6弾です。
いろんなことが順調に進んでいた。まだ周りの友達は受験の真っ最中だ。きっと先に決まった自分は喜んでいなければ失礼に当たるだろう。もちろん嬉しい。けれどそれと同時に、どうしても切なく思ってしまう。このままではい
けない。そう思いながらも咲弥は沈む気持ちを止めることができなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-14 00:00:00
6307文字
会話率:66%
咲弥と和真のシリーズ。クリスマスイブデートの話です。
「クリスマスプレゼント。その服に合いそうだから今渡しちゃった」
そう笑う咲弥に和真は思わず声を出して笑った。
せっかくのクリスマスイブプレゼントを玄関先で渡すなんて、なんて咲弥らしいの
だろう。雰囲気も何もない。けれど、こういうところが好きなのだと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-24 00:00:00
5666文字
会話率:72%
咲弥は緊張した面持ちで約束の場所に立っている和真を見て、小さく笑いをもらす。しかし、それが知られれば怒られるのは目に見えていたので、すぐに引き締め、声をかけた。
「吉田」
「…おう」
緊張を崩さないまま和真は、小さく手を挙げる。
緊張して
も無理はないのかもしれない。今日は、お盆休みで帰ってきている咲弥の父、雄二と初めて会う日なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-15 00:00:00
6458文字
会話率:65%