永夜子(とよこ)とは神女(かみめ)の名前だ。
神女は建国神の片割れである夜の女神の生まれ変わりであり、光明の男神の末裔である常磐ノ國天子・透明(とよあきら)の妻となる役目を担っている。
だが18歳を迎えて透明の妻になるという前日に、当代の永
夜子は透明の胸の中で血を吐いて死んでしまう。
死んだはず。否、死んだと思っていたがそれは夢だったらしい……そう思ったのも束の間、永夜子は再び死んだ。かと思えば、また気づけばそれは夢だった。
幾度かそれを繰り返した矢先、それは夢では無く、前世の出来事だと気付く。
『自分は神女に選ばれると死ぬ』と悟った永夜子は、なんとかして生き残ろうと努力する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-27 07:57:41
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